米 北朝鮮あらゆる事態想定を
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米 北朝鮮あらゆる事態想定を

9月17日 6時48分 twitterでつぶやく

アメリカ国務省の高官は、北朝鮮でキム・ジョンイル総書記の後継体制づくりが進むとみられる動きがあることについて、アメリカ政府としても確たる情報はないとして、アメリカ、日本、韓国の3か国が、あらゆる事態を想定して備える必要性を強調しました。

アメリカ議会上院の軍事委員会は16日、朝鮮半島情勢についての公聴会を開きました。この中で、国務省で東アジア政策を担当するキャンベル次官補は、北朝鮮でキム・ジョンイル総書記の後継体制づくりが進むとみられる動きがあることについて「北朝鮮の内情はほとんどわからない。情報収集は、世界で最も難しく、あらゆる事態を想定しなければならない」と述べ、日本や韓国と緊密に連携し、あらゆる事態に備える必要性を強調しました。そのうえで「中国は、北朝鮮が今、きわめて危機的で不確定要素の多い局面にさしかかっており、状況しだいでは北朝鮮が追い詰められる可能性があると私たちに告げてきた」と述べ、北朝鮮と関係の深い中国政府も、北朝鮮が暴発する可能性を警戒しているという見方を明らかにしました。また、国防総省で東アジア政策を担当するグレグソン次官補は、日米関係について、「普天間基地に、すべての注目が集まり、ほかの重要な問題が認識されていない」と述べ、朝鮮半島情勢が重大な時期を迎えているなかで、地域の安定に向け、両国が協力を進めていくことが必要だと指摘しました。