豊ノ島の応援にかけつけた婚約者の竹内沙帆さん=両国国技館で
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◇秋場所<4日目>
(15日・両国国技館)
横綱白鵬(25)=宮城野部屋=は豊真将を上手投げで退け、連勝を51に伸ばした。琴欧洲も厳しい攻めで栃ノ心を寄り切って4連勝。ほかの大関陣も安泰。かど番の魁皇は右上手を引いて時天空を寄り倒し、把瑠都は琴奨菊を、日馬富士は若の里をともに寄り切った。関脇以下の全勝は前頭の嘉風だけ。十両では豊ノ島(27)=時津風部屋=ら3人が4連勝。
向正面のます席で“勝利の女神”、婚約者の竹内沙帆さん(29)が目を閉じて勝利を祈っていた。そんな沙帆さんに豊ノ島は会心の白星をプレゼントした。沙帆さんは4日間のうち3日間を観戦。すべて白星。まさに勝利の女神だ。
「唄奴」という女性ポップスユニットで活躍する沙帆さんと結納を交わしたのが6月11日。まだ野球賭博問題で豊ノ島の名前が報じられる前だった。
名古屋場所の謹慎処分を受け、沙帆さんには心配をかけた。だが、「祈りながら見ているので関取の取組は見られないんです」と話す沙帆さんのためにも、十両に落ちた今場所は負けるわけにはいかない。
まだ沙帆さんと籍は入れていない。披露宴の日程も「来年6月くらいですかね。落ち着いてからと考えてます。みんなに祝ってもらいたいですから。そういう日が来るのを待ちます」と急ぐつもりはない。
ただ、時津風部屋の上階にあるマンションで7月末から2人で生活を始めている。「そんなに手際がいいわけじゃないけど、いろいろ考えておいしいものを作ってくれます。今はおかずも2、3品出してくれるから、テーブルがいっぱいになりますね。何でもおいしいです」。名古屋場所から比べると体重は6キロほど落ちているが、沙帆さんの手料理があれば時間の問題だろう。
2人が並ぶと169センチの豊ノ島は、172センチでスラリとした沙帆さんを少し見上げるような感じになるが、支え合いながらともに前へと進んでいく。 (岸本隆)
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