円高で6年半ぶりの市場介入
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円高で6年半ぶりの市場介入

9月15日 18時3分 twitterでつぶやく

政府・日銀は、外国為替市場で1ドル=82円台まで急激に円高ドル安が進み、緩やかな回復を続けている日本の景気を悪化させかねないとして、円高に歯止めをかけるため15日、円を売ってドルを買う市場介入に踏み切りました。政府・日銀による市場介入は、6年半ぶりです。

15日の東京外国為替市場は、急激に円高ドル安が進んだ海外市場の流れを引き継いで、取り引き開始直後から円相場はおよそ15年ぶりの水準となる1ドル=82円台まで値上がりしました。これを受けて政府・日銀は、これ以上円高を放置すれば輸出企業の業績を圧迫するなど、緩やかな回復を続けている日本の景気を悪化させかねないとして、午前10時半すぎ、外国為替市場で円売りドル買いの市場介入に踏み切りました。市場介入は日本が単独で行ったもので、政府や市場関係者によりますと、介入額は夕方の時点でおよそ1兆5000億円規模に上った模様です。政府・日銀による市場介入は、平成16年3月に急速に進んだ円高ドル安に歯止めをかけるため行われて以来、およそ6年半ぶりです。さらに日本時間の15日夕方から取り引きが始まったヨーロッパの外国為替市場でも、円を売ってドルを買う市場介入を行っています。政府・日銀は、今後も急激な円高の進行に対しては、追加の市場介入を実施する方針です。