【政治】岡田外相、元米兵捕虜に謝罪 「非人道的だった」2010年9月13日 13時28分
岡田克也外相は13日、太平洋戦争時に日本軍の捕虜となった元大学教授のレスター・テニーさんら元米兵6人やその家族と外務省で面会し「皆さんは非人道的な扱いを受け、ご苦労された。日本政府を代表して心からおわび申し上げる」と謝罪した。 これに対しテニーさんは「私たちが求めているのは日本が国としておわびを言ってくれることだ」と指摘。「強制労働させた企業は65年間、沈黙を守っている」と述べ、企業側も謝罪するよう求めた。これまで日本政府が英国人やオランダ人の元捕虜を招待したことはあったが、米国人を招いたのは初めてという。 テニーさんは1942年に起きた「バターン死の行進」を生き残り、福岡県・三池炭鉱で強制労働させられた。この事件はフィリピン・ルソン島バターン半島で、米軍捕虜らが、100キロ余り離れた収容所に連行される過程で、日本軍に虐待されるなどして約2万人が死亡したとされる。 昨年5月、藤崎一郎駐米大使が日本軍捕虜となった元米兵らの組織の年次総会に出席し、おわびを表明している。 一行は東京や京都のほか地方都市も訪問し、19日に帰国する。 (共同)
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