<兼業農家さんより>まず米農家は一般的に農協に米を出荷(売渡)します。(私も兼業のため農協に出荷しています)農協は農家から買い入れた米をスーパーや外食産業に相対取引で売ります。今年の米価格の動向はまだ分かりませんが、昨年産米と同じ価格とすると、本来農協は昨年と同じ価格で農家から買入ればよいことになります。
これまで農協の買入価格の下落は60kg当り数百円で、買入価格を1割以上も下がったことはありません。ところが今年に限り60kg当り11,800円を1,800円も下げました。何故でしょうか?私の地域の作柄予想は「やや良」ですが、だからといって1,800円も下がる要因とは考えられません。
一つ考えられるのは、今年から農家への戸別補償が始まるため、農家の農協の口座に10a当り15,000円の戸別補償費が振り込まれます。一般的な農家の米の10a当りの収穫は8俵(8×60kg=480kg)です。戸別補償を60kgあたりに換算すると1,875円になります。これは農協が引下げた買入価格とほぼ同額です。即ち農協が買取価格を60kgあたり1,800円引き下げてもちょうどその分を政府(民主党)が戸別補償で埋めてくれるというわけです。
つまり農家収入は昨年と殆ど変わりません。一方農協は買入価格を昨年より60kg当り1,800円引下げため、米価格が昨年同じなら60kg当り1,800円が自動的に収入増となります。結果としてニュース等で言っている事とは異なり農家の手取りは昨年に対して殆ど増えず、農協がその分を持っていってしまう結果になります。この動きが偶然なのか、それとも衆議院選挙の協力と引き換えなのかは分かりませんが、昨年の衆議院選挙では農協は民主党を支援していました。裏で話が付いていたと思うのは考えすぎでしょうか。農家の収入を補償するはずが農協の収入を補填するだけの制度となりました。
また、スーパーや外食産業がこのカラクリに気づいて農協に価格を下げさせればスーパー、外食産業の大儲けとなります。何はともあれ「戸別補償制度で農家の所得を増やし耕作意欲をもってもらう」というのは大嘘だったということです。
こんな制度はいらない。減反を無くせ。
(コメント)そうですか、外務大臣・岡田のイオンが儲かったわけですね。結局、JAと民主党、そして農水省がグルになっているということですか。国民生活なんてなんにも良くならないよね。今日で民主党政権発足一年だけど、何が良くなったんですか?「少し時間をクレ」と民主党は一年前に言いましたが、いつまで時間をあげればどういうことができるのでしょうか。国会がねじれたとかねじれないとか、そんなことは国民に関係ありません。いつやるのかを聞いているんですが。
結局、いままで利権取りこぼしていいた奴が利権あさりしておしまいなんだよな。小沢もこれで終わりだし(どうせ12月31日までに新党作るだろうけど)、本当に国家・国民のことを考えている奴っているのかね?与野党含めて・・・