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経営者インタビュー チャンスも困難も、すべてを楽しむ―そんな仕事人たちの経営にかける思いと哲学を、凝縮して紹介します。日々のビジネスに発見を生む、時代と自らに挑み続ける経営者の素顔がここにあります。

日本中油株式会社 代表取締役社長 柴野多伊三

ジャトロファが日本を救う
その礎を築く

 
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ジャトロファのプランテーション。1haから
5トンの油が採れる、まさに “緑の油田”だ。

 そのために、まずは3000万ヘクタールのプランテーションを計画しています。これは、ほぼ日本の本州の面積です。なぜ3000万ヘクタールかといえば、ジャトロファをそれだけ植えれば、日本のエネルギー使用量の約半分がまかなえる計算になるからです。あと半分は太陽光や水力発電を組み合わせれば何とかなるでしょう。それが終われば、次はアジア諸国のために3000万ヘクタールのプランテーションを目指します。私はこの二つを自分の使命と考えて取り組んでいます。
 
 

公への愛と奉仕が原動力
 

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 最後に今後の展望を。日本中油では現在、シンガポール市場に株式を上場する準備を進めています。日本は上場までに実績を3年積まないといけませんが、シンガポールは条件が揃っていれば半期の実績で上場できますからね。もう一つの理由は、現地では日本企業への心象が非常に良く、上場に際し高値がつくことが見込めるからです。シンガポール市場の上場企業は約900社、うち270社が外国の企業です。このあたり、日本も市場の在り方を考え直さないといけないかもしれませんよ。
 本社はあくまで日本に置きます。つまり日本国に納税します。事業税も法人税も全て日本国に払います。そこは日本人としての倫理と節操の問題です。私は日本という国に生まれ、日本という国に育てられて今日の自分になりました。祖国に還元するのは当然のことです。
 
 もしかしたら、私は今、政治家より政治的なことをしようとしているのかもしれませんね(笑)。 日本のエネルギー政策の将来戦略を一身で担おうというのですから。私は一貫して 「公に奉仕する」 を哲学として生きてきました。実業に打ち込んだ昔も、政治の舞台で働いた頃も、そして現在に至るまで、私を衝き動かしてきたものは 「公への愛」 に他なりません。これからも日本と日本国民のために、変わらない哲学で続けていきますよ。
 
 
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名日本中油 株式会社
 ■ 本社〒105-0013 東京都港区浜松町1-2-14 ユーデン浜松町ビル 4F
 ■ 事業内容バイオ燃料その他の貿易事業、新エネルギー(ジャトロファ)開発事業
総合燃料事業
 ■ 設立平成20年9月
 ■ 従業員数35名(海外含む)
 ■ 主な取引先柳州明恵生物燃料有限公司 他国内外に多数
 ■ URLhttp://www.nippon-cnpc.jp/(オフィシャルホームページ)
 http://jatropha.at-ninja.jp(ジャトロファ関連サイト)
 ■ 関連会社上海中油企業集団有限公司 他CNPCグループ各社
 ■ URLhttp://www.cnpc.com.cn/en/(CNPCグループ)
 http://www.sino-biodiesel.com(上海中油企業集団有限公司)
 

B-plus動画 「日本中油 株式会社」 企業紹介
※ 動画提供 メディア・ゲート・ジャパン(本誌2009年9月号)