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【明日に挑む】日本中油社長・柴野多伊三さん ジャトロファ原料に“緑の油田” (1/2ページ)
エネルギーの大半を輸入に頼る日本にとって、自然エネルギーの導入や自給率をあげることは必須です。石油や石炭、天然ガスなどの化石エネルギーは将来、枯渇するとみられるからです。一方、注目される太陽光発電の発電量は不安定で送電のロスも多く、コスト面から万能といえません。そこで、ジャトロファ(ナンヨウアブラギリ)と呼ばれる植物を原料とする自動車向けバイオディーゼルに注目しました。毒性が強く食用に向かないため、トウモロコシなどを原料とするバイオ燃料と違い、高騰する穀物相場の影響も受けません。荒れ地での栽培が可能です。森林伐採で農地を開墾する必要もない、まさに「緑の油田」です。
《平成20年設立の日本中油には、中国の「石油天然ガス集団(CNPC)」傘下で自動車向けのCNGガスやバイオ燃料を手がける上海中油企業集団が出資している。新潟県出身の柴野多伊三社長は若いころ、同郷の田中角栄元首相の肝いりだった日中青年交流プロジェクトに参加。中国共産党エリートの登竜門とされる中国共産主義青年団(青共団)と関係を深める。平成5年から衆院議員を1期つとめ、中国とのパイプをさらに太くしたことから、「社長に」と白羽の矢が立った》
現在、上海中油と共同でジャトロファの栽培に力を入れています。用地買収にあまりお金はかかりませんが、土地の争奪戦は激烈です。英BPや英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルなど国際的な石油メジャーは早くからバイオ燃料に目をつけていました。もはや日本企業の出る幕もなく、“領地争い”はほぼ終わったといえます。
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