IAEA報告にイランが反論
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IAEA報告にイランが反論

9月16日 9時32分 twitterでつぶやく

ウィーンで開かれている、IAEA=国際原子力機関の定例理事会で、15日、イランの核開発問題が取り上げられ、イランが査察官の受け入れを拒否しているとしたIAEAの報告に対し、イランは報告は公正さに欠けると反論するなど、激しい議論が交わされました。

この日の理事会ではイランの核開発問題が取り上げられました。IAEAは今月理事会に提出した報告書の中で、イランが特定の査察官の受け入れを拒否していることで査察活動が妨げられているとして、懸念を示しています。これに対して、イランは、この日の理事会で「その後、別の査察官の受け入れは認めているので、問題は解決済みだ」と述べました。そのうえで、報告書は正確な情報が盛り込まれておらず、公正さに欠けていると、IAEAを批判しました。これに対し、IAEAの天野事務局長は「報告書はきわめて客観的にまとめられている」と反論するなど、激しい議論が交わされました。理事会のあとの記者会見で、イランのソルタニエ担当大使は、イランのウラン濃縮活動が非難されていることに関連して、日本についても触れ、「日本が大量の濃縮ウランやプルトニウムを蓄え、市場から核物質を自由に手に入れている状況をイランは懸念している」と述べるなど、イランに対し独自の制裁を課した日本へも批判の矛先を向け、理事会との対立を先鋭化させています。