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東京外為市場・正午=ドル85円前半、半月ぶり高値から50銭弱反落

ロイター 9月16日(木)12時24分配信

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   85.35/36  1.2985/86  110.82/87

午前9時現在 85.60/61  1.3010/12  111.37/39

NY17時現在 85.73/78  1.3014/16  111.53/58

 [東京 16日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の85円前半。早朝につけた半月ぶり高値の85.78円から50銭弱の反落となった。久々の円安水準とあって、輸出企業などのドル売り/円買いが入ったという。

 午前の取引でドルは85.30円まで反落。輸出企業の売りを指摘する声が複数あった。輸出企業は最近の急ピッチな円高で「過去に例がないほど売り遅れが目立っていた」(都銀)といい、ドル/円の戻り局面で輸出企業が相次ぎドル売り/円買いに動けば、上値を抑える一因になるとして、動向が関心を集めている。しかし「本格的な売りゾーンは86円台。円売り介入が入ったので、もう少し(円安進行を)待ちたい向きが少なくないようだ」(別の都銀)という。

 しかし、介入への警戒ムードは引き続き根強く、下げは限定的だった。「下落すれば介入が入るとの見方が多く、下げ場面では押し目買いに動く向きも出てきた」(さらに別の都銀)という。

 市場筋の推計によると、政府・日銀が前日に行った円売り介入の規模は200億ドル超。85円後半で換算すると1兆7000億円超と、円売り介入としては過去最大を記録した2004年1月9日の1兆6664億円に匹敵する規模に膨らんだ公算となった。

 政府が初日から巨額介入に踏み切ったのは「仮に実施されても効果は限定的との見方が事前の市場で多かっただけに、断固として円高を抑制する姿勢を明確に示す必要があったのだろう。本当の防衛ラインがどこかはまだよく分からないが、(反落してもいい余地という)のりしろを作る意味もあるのでは」(外銀)との声があった。

 <米自動車団体が日本を為替操作国に認定要請も>

 時事通信は16日、米自動車大手3社で構成する自動車政策会議(AAPC)のコリンズ理事長がインタビューで、政府・日銀による為替介入をめぐり米財務省高官にオバマ政権の姿勢を確認したと明らかにした上で、「『ノーコメント』を『介入黙認』と見誤るべきではない」と強調したと伝えた。理事長は今回の為替介入を「典型的な為替操作だ」と批判。ゼネラル・モーターズ(GM)など各社幹部と協議し、米財務省に対して日本を「為替操作国」と認定するよう求める可能性があるとの考えを示したという。

 市場では「初日はうまく(ドル/円を)上げることができたが、海外との調整がスムーズにできるかも、介入がうまくいくかを左右する大きなポイントのひとつ」(後出の都銀)として、各国政府などの反応に関心が集まっている。

 (ロイター 基太村真司記者)

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最終更新:9月16日(木)12時27分

ロイター

 

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