長男夫婦を起訴　母親をフライパンで殴る

　大阪府寝屋川市の団地で８月、３階の部屋から転落死した母親（８６）に生前、日常的にけがを負わせていたとして、大阪地検は１５日、暴力行為法違反（常習的傷害）の罪で、長男の景由弘徳容疑者（５６）と妻智枝美容疑者（２５）を起訴した。

　起訴状によると２人は共謀。２００９年１月〜ことし８月、自宅で同居する母親の綾子さんの頭をフライパンで殴ったり、額に小銭入れを投げ付けたりして、打撲などのけがを負わせた、としている。

　大阪地検によると、弘徳被告は「妻が暴行していたことは知らなかった」と供述。智枝美被告は起訴内容を認めている。

　府警寝屋川署は傷害容疑で弘徳被告を、暴力行為法違反（常習的暴行）容疑で智枝美被告を逮捕。その後の捜査で、２人が共謀して日常的に虐待し、けがを負わせていたとした。同署は引き続き、綾子さんが転落した経緯について慎重に調べている。

[ 2010年09月15日 20:56 ]