東京中日スポーツ 55周年企画
55周年イヤーの記念事業や紙面企画をご紹介します
トップ > 中日スポーツ > 格闘技 > 紙面から一覧 > 記事
【格闘技】内山 王座奪取から3連続KOだ 日本人初快挙に挑戦2010年9月15日 紙面から
WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(30)=ワタナベ=が平常心で日本人初の「王座奪取から3連続KO」に挑む。14日、東京都内のジムで2度目の防衛戦に向けて練習を公開し「体調はいい。充実している」と自信たっぷり。練習前には、挑戦者ロイ・ムクリス(23)=インドネシア=がジムを訪れる奇襲を受け、「まさか来るとは…」と驚きの表情を浮かべた。 「KOダイナマイト」が日本のボクシング史に名を刻もうとしている。内山は12回TKOで王座獲得、6回TKOで初防衛に成功した。日本人世界王者で「KO奪取→KO初防衛」は柴田国明氏、畑山隆則氏、内山の3人だけ。「王座奪取から3連続KO」となれば、日本人初となる。そんな快挙を目前にしても王者は素っ気ない。「あっ、そうなんですか。まあ、そこら辺はこだわってないんで、流れの中でですね。もちろん、チャンスがあったら倒しにいきますから」 内山の攻撃スタイルは「ジワジワと攻めつけること」。飯田裕トレーナーは「KOまでの詰めがいい。ワンパンチで倒そうとするのではなく、相手を弱らせる理詰めがきちんとできている。だから倒せる」と解説する。 理詰めで攻撃を重ねた結果、KO勝ちになるのが理想の展開だ。「いやいや、今回は判定までいきますから。相手強いし勢いあるし。自分のボクシングをするだけです」。周囲の喧騒(けんそう)をよそに、あくまで平常心で日本記録に挑む。 (森合正範)
|