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取材ウラ日記
「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」のロケはディレクターとカメラマンの2人きり。耳寄りな情報があれば、砂漠やジャングル、極寒のツンドラ、世界中どこへでも出かけていきます。このコーナーでは、ディレクターの撮影裏話をのせていくことにしました。これを読むと、一味違った番組の楽しみ方ができるかもしれません。
この先はディレクターの個人的見解と誇大な表現が満載です。マユにツバをつけてお読みください。
長野県・松本市周辺編 →取材の成果:第118回「目撃!タカ対スズメバチ」
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伝説の決定的瞬間を見たい!スズメバチを掘るタカ
横向き警戒するハチクマ
横向き警戒するハチクマ
夏の間、東南アジアから渡ってくるタカ、ハチクマ。その奇妙な名前は、ハチを食べるクマタカに似た鳥ということからつけられたと言います。地面の下のクロスズメバチの巣を掘り出して食べるという伝説がありましたが、これまで遠くで見たという人はわずかにいても、撮影されたことはありませんでした。森の中に潜んで、ふだんもなかなかその姿を見ることができないという鳥はどんな鳥なのか、番組では解き明かしていきます。
ハチクマを追い続けて17年の猛者
鷹見の広場でウォッチング
鷹見の広場でウォッチング
このハチクマの撮影には、長い時間がかかりました。スタッフがスズメバチの巣を掘るタカがいると耳にしたのは、かれこれ8年前のこと。これまで、誰も撮影したことがないというハチクマの姿をとらえたいと、挑戦を始めました。

そんなとき、情報が入りました。長野でハチクマに発信器を取り付け、追跡に成功しているグループがあるというのです。さっそく会いに行きました。信州ワシタカ類渡り調査研究グループが調査していたのは、長野県松本市周辺。この場所では、19年前、北日本の鷹が秋に大集結することが発見されました。今では「鷹見の広場」と名づけられて、秋になると、たくさんの人たちがハチクマやノスリなどの観察に訪れます。
発見のしばらく後から、それまでナゾの鳥とされていたハチクマの追跡が始まったんです。
人も追うハチの子
クロスズメバチの巣
クロスズメバチの巣
ハチクマのヒナ生まれて1ヶ月
ハチクマのヒナ生まれて1ヶ月
決定的シーンを撮影するには、まずハチを見つけることから。調査グループの人たちは、地元のハチ追い名人に弟子入り、ハチの巣探しの技を教えてもらって、まずはハチの巣をたくさん見つけることから始めました。

クロスズメバチの巣の前にカメラを構え、まだ誰も撮影したことのない決定的瞬間の撮影に挑みました。周りからは目立たないようにカモフラージュをし、待ち構えてみたものの、ハチクマはなかなか現れず・・・

それと平行して、ハチクマの巣の撮影にも挑戦しました。巣で待っていると、ハチクマの親がヒナのために食べものを持ってきます。

それは、まさにハチの巣!確かにハチを食べていることが実感できた瞬間でした。
どうやって「決定的瞬間」を映像に?
無人カメラをセットする
無人カメラをセットする
撮影をしていく上で最大の壁は、なんと言っても肝心のハチの巣掘りがいつまで経っても撮影できないこと。人の気配を極端に嫌がるハチクマは、待てども待てどもカメラの前に近づいてきません!そこで今回は、肝心のシーンがほとんど無人カメラでの撮影となりました。突然やってくるハチクマの姿をとらえるために、大活躍したのが赤外線センサー。いつでもハチクマがハチの巣に近づいてくれば、それを感知してその映像を残すことができるんです。
ついに撮影成功!新たな謎も
ハチクマが大きなクロスズメバチの巣を掘り出した!
ハチクマが大きなクロスズメバチの巣を掘り出した!
番組では、長年の謎だったハチクマがスズメバチの巣を掘り出すところから食べるところまでを初めてみなさんにご覧に入れます。スズメバチをむさぼるハチクマ。なぜかそれほど強烈には反撃しないスズメバチ。これまで日本で撮影されたことがないという、驚きたっぷり、見れば見るほど不思議満載の初公開映像をお楽しみください。
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