東京中日スポーツ 55周年企画
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【プロ野球】阪神まさかの取りこぼし 3位 巨人と0差に2010年9月15日 紙面から ◆横浜6−3阪神最後の反撃も金本が二ゴロに倒れ、あっけなく幕切れ。中日、巨人は勝ち、まさに最悪の結果となってしまった。それでも真弓監督は悔しさを押し殺し、「ちょっとスタンリッジのリズムが悪かったというのかな…」と淡々とした口調で話し始めた。 そのリズムを狂わせたのが通り雨だった。2回に2点を先制した直後に、32分間の中断。スタンリッジは「言い訳にできるけど、言い訳にはしたくない」と気丈に振る舞ったが明らかに狂った。 四球を機に2死二、三塁とされると、8番の橋本との勝負を選択したが同点打を浴びた。次の打者は投手の清水。直前には久保投手コーチ、城島がマウンドへと歩を進め、意思確認を行っていが結果的には裏目と出てしまった。 勝ち越してもらった直後の3回には村田に逆転2ランを被弾。4回にも追加点を奪われた。いずれも四死球絡みの上、2死からの失点。真弓監督が「しっかり粘ってほしかった」と発したように、今季10勝を挙げている姿からは想像できない投球で、今季自身ワーストタイの5失点。5イニングでマウンドを降りた。 走塁のミスもあり、お得意さまにしていた横浜戦の連勝は9でストップ。最下位チームからの取りこぼしで、中日とのゲーム差は2・5へと開いた。気が付けば、3位の巨人とのゲーム差もなくなっていた。「焦りはあるかもしれないけど、勝たないといけない。(気を引き)締めて、明日は勝ちたいと思います」。指揮官が最後に語気を強めたように、最下位チームにこれ以上の敗戦は許されない。 (島田明)
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