北朝鮮に貿易が禁じられている物品を不正に輸出した疑いがあるとして、広島、兵庫の両県警は、広島市安佐北区の中古バイク販売会社の男性社長を外為法違反の疑いで近く逮捕する方針を固めたことが15日、分かった。
両県警など調べでは、同社は2008年11月、神戸港から中国・大連経由で北朝鮮に輸出が禁止されているピアノ約20台(約200万円相当)を不正に輸出した疑いが持たれている。
県警は4月20日に事務所や自宅など数カ所を同容疑で家宅捜索。帳簿などを押収し、捜査を続けていた。
北朝鮮との貿易をめぐっては、政府は06年、ぜいたく品の輸出を禁止。核開発や拉致問題を理由に昨年6月、輸出を全面的に禁止した。
法人登記によると、同社は1998年の設立で、バイクや電化製品の輸出入や販売を主な事業としている。
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