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菅首相 小沢氏とたった9分間の会談

記者の質問に答える菅首相
記者の質問に答える菅首相
Photo By 共同

 民主党代表選から一夜明けた15日、再選を果たした菅直人首相は内閣改造と党役員人事に向けた調整を本格化させた。午前中から鳩山由紀夫前首相ら党代表経験者らと個別に会い、午後4時ごろには小沢一郎前幹事長との会談。ノーサイド後の挙党態勢実現を演出したが、小沢氏とは、たった9分であっさりと終了した。

 小沢氏とは午後3時56分から民主党本部8階で会談。詰め掛けた報道陣をかき分けるようにして代表室に入った小沢氏は9分で切り上げると、裏口を使って本部を後にした。あまりに短い時間に周囲からは「顔を合わせた程度の時間で、いったい何が話し合われたというのか?」と疑念の声が上がった。前日夜、官邸で仙谷由人官房長官と約1時間にわたった会談とは対照的。党の役員人事や内閣改造などで、具体的な協議が行われたかどうかは不透明だ。

 党を二分した代表選を終え、最大の関心事は党役員人事と内閣改造。菅首相は午前中から岡田克也外相、前原誠司国土交通相ら党代表経験者やベテラン議員らと駆け足で会談。鳩山氏は首相に対し、小沢氏を含めて集団指導する「トロイカ体制」の復活を念頭に、人事面での“脱小沢”シフトの転換を求めたとみられる。

 菅陣営幹部の石井一副代表も、代表選での各議員の動きを説明し「できるだけ小沢陣営のメンバーを入れて挙党態勢をつくった方がいい」と助言。首相は克明にメモを取っていたという。

 ただ挙党態勢を組むにしても、小沢陣営に譲歩しすぎれば菅グループだけでなく、前原氏や野田佳彦財務相ら「脱小沢」派の批判を招くのは必至。首相周辺は、政治資金問題を抱える小沢氏が10月にも検察審査会の議決を受けることを重視。「副総理や代表代行に就けて“起訴相当”や“不起訴不当”の議決が出たら菅内閣のダメージは大きい。実権を持たないポストしかない」として名誉職にとどめたい考えだ。

 党人事は16日までに、内閣改造は17日にも断行する方針。焦点となる枝野幸男幹事長の後任には、旧民社党系グループの川端達夫文部科学相の名前が浮上しているほか、党要職には小沢氏に近い松本剛明衆院議院運営委員長、細野豪志幹事長代理の名前が取りざたされている。政調会長は玄葉光一郎氏の留任を軸に検討。また閣僚では、仙谷氏に続き、野田氏と蓮舫行政刷新担当相の留任が固まっており、交代は参院選で議席を失った千葉景子法相ら小幅にとどまりそうだ。

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