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道警元巡査が口止め料名目で恐喝未遂 札幌地裁で初公判

(09/06 21:22)

 不動産管理会社「常口アトム」元社員の強姦事件の口止め料名目で、同社社長から300万円を脅し取ろうとしたとして恐喝未遂などの罪に問われた、札幌白石署留置管理課元巡査金田智(とも)大(ひろ)被告(28)=懲戒免職=の初公判が6日、札幌地裁(中島経太裁判官)であった。金田被告は起訴内容を認め、検察側は懲役2年6カ月を求刑し即日結審した。判決は21日の予定。

 検察側は論告で「看守として知り得た情報を悪用し脅迫文を送りつけた。国民の警察官への信頼を裏切った」と述べた。また証拠調べでは、金田被告が別の不動産会社9社に事件の概要を記した文書を郵送し、それぞれ情報料10万円を要求していたと指摘した。

 金田被告は被告人質問で「(すでに強姦事件が報道されているのを知らず)価値のある情報だと思っていた。車の購入などに貯金を使い、金が欲しかった」と述べた。

 一方、弁護側は「道警を懲戒免職となるなど社会的制裁を受けている。犯行の重大さを自覚し反省している」として執行猶予付き判決が相当と主張した。

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