どうしんウェブ 北海道新聞

  • PR

  • PR

道内

「地検が真相隠した」 標茶死亡事故 母親が国を提訴

(09/07 07:15)

 【釧路】釧路管内標茶町の町道脇で1999年、根室管内中標津町の高校2年木村悟さん=当時(16)=が遺体で見つかりバイクの単独事故死と断定された事故で、母親の富士子さん(53)が「釧路地検が真相を隠した」として、国に10万円の損害賠償を求め釧路地裁に提訴した。

 訴状によると、事故を担当した釧路地検の検事4人は、道警により事故現場が偽装され、木村さんが何者かに暴行を受け殺害されたことが明らかにもかかわらず、不起訴処分にしたとしている。提訴は8月16日付。

 富士子さんは「いまだに真相が分からず納得できない。息子の無念を公の場で晴らしたい」と話す。一方、法務省は「コメントできない」としている。

 この問題は、木村さんの家族が《1》無傷のヘルメットが遺体のそばにあった《2》自力で脱げない軍手や靴が遺体から離れた場所にあった−ことなどを不自然として、2003年11月に被疑者不詳のまま傷害致死容疑で告訴。釧路地検は06年1月不起訴としたが、釧路検察審査会は同年7月に不起訴不当と議決。釧路地検は、再捜査後に再び不起訴とし、同10月には刑事事件として公訴時効となった。

道内記事一覧

16日

15日

14日

13日

北海道新聞・道新スポーツ購読のお申し込み
企画/特集

もっと知りたい

特選!北海道ネット通販

【Fショット】選手写真を販売中です ファイターズ選手の写真販売サイト「Fショット」では、プロカメラマン撮影の貴重な写真を販売しています。

このページの先頭へ