開チン獣「シゴキング」が突如として、その不気味な姿を現したのは深夜のコンビニだった。
7月19日、午前2時15分ごろの「セブンイレブン瑞穂武蔵店」の駐車場。瑞穂町内に住む無職の女性(28)が、同店で買い物をしている友人を軽自動車内で待っていたところ、約15メートル離れた普通乗用車から降りてくる甲斐容疑者の姿を視認した。
ジリジリと女性に向かって歩いてくる。女性はこの時点で早くも「やばい」「危ない」と察知。開けていた助手席の窓を慌てて閉めたという。
実際、やばく、危なかった。甲斐容疑者は下半身を露出、つまり開チン状態で、さらにはモノをつかんだ右手をせわしなく動かしていた。
瞬く間に15メートルの距離は詰まり、目前まできた甲斐容疑者は怪獣が火を噴くかのごとく、車をめがけて“発射”。本懐(!?)を遂げると、自分の乗用車に引き返し、猛スピードで立ち去った。ちなみに登場から“発射”までの時間は「さすがに分からない」(捜査関係者)という。
甲斐容疑者の逮捕容疑は、このときの「公然わいせつ」。店内にいた女性の友人が異変に気づいて、店員に通報。ここでは逃げられてしまったが、「シゴキング」は1週間後にまた同店に出没。体重100キロ超級の目立つ体格と防犯カメラの映像、さらには車のナンバーを覚えられていたことから逮捕につながった。
警視庁生活安全総務課の調べに、甲斐容疑者は容疑を認めている。また、動機については、インターネットの「陰茎露出自慢サイト」のファンで、体験コーナーに投稿されている書き込みを読んでいるうちに“発情”。「きれいな女性に自分の“モノ”を見せたくなった」などと供述。同様の行為を7月から約15件、周辺で繰り返したと話しており、同課が調べている。
子どもと女性の安全を守る同課の「さくらポリス」は、ウルトラマン並みの活躍でこの手の変質者を次々に“捕獲”。「シゴキング」も見事に退治した。