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オウム・松本死刑囚の再審請求を退ける決定 最高裁

2010年9月15日23時11分

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 1995年の地下鉄サリン事件など13事件で計27人を死なせた罪に問われ、死刑が確定したオウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(55)の再審請求について、最高裁は松本死刑囚の次女(29)が申し立てた特別抗告を棄却する決定をした。

 決定は13日付。第一小法廷(桜井龍子裁判長)は「主張は事実誤認などで、(憲法違反など)特別抗告の理由に当たらない」とだけ述べた。5人の裁判官全員が一致した意見。今回の手続きでは再審が開かれないことが確定した。

 共犯者の公判が続いている間は死刑は執行されない慣例があることから、地下鉄サリン事件などで3人の元幹部の上告審が続いている松本死刑囚が、すぐに執行される可能性は低いとみられる。

 共犯の元幹部が公判で、地下鉄サリン事件について松本死刑囚の関与を否定する証言をしたことを「新証拠」として再審を求めていた。だが、東京地裁は09年3月、「確定判決を覆す可能性の高い証拠とは言えない」として棄却。東京高裁も同年7月に即時抗告を棄却したため、次女が特別抗告していた。

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