秘密
◆番組放送期間

201010スタート
◆番組放送時間

毎週
よる11:15〜深夜0:15
(一部地域を除く)
 

平凡な家族を突然襲った“悲劇”と“奇跡”…
東野圭吾・感動の大ロングセラー『秘密』が
待望の連続ドラマ化!
志田未来×佐々木蔵之介、25歳差の2人が
異色の夫婦愛をつむぐ純愛ストーリー!
深く、繊細に描かれる“家族の愛の物語”を今!!

◆キャスト

杉田藻奈美・・・・・・・・・・・志田 未来
杉田 平介・・・・・・・・・・・佐々木蔵之介
橋本多恵子・・・・・・・・・・・本仮屋ユイカ
小坂洋太郎・・・・・・・・・・・橋本さとし
吉本 和子・・・・・・・・・・・池津 祥子
藤崎 和郎・・・・・・・・・・・升 毅
川辺由梨絵・・・・・・・・・・・林 丹丹
相馬 春樹・・・・・・・・・・・竜星 涼
梶川 征子・・・・・・・・・・・堀内 敬子
梶川 幸広・・・・・・・・・・・吹越 満
杉田 直子・・・・・・・・・・・石田ひかり ほか

◆スタッフ

( 原 作 ) 東野圭吾
『秘密』(文藝春秋・刊)
( 脚 本 ) 吉田紀子
( 演 出 ) 唐木希浩(5年D組)
高橋伸之(テレビ朝日)
( ゼネラルプロデューサー ) 横地郁英(テレビ朝日)
( プロデューサー ) 中川慎子(テレビ朝日)
太田雅晴(5年D組)
( 制作協力 ) 5年D組
( 制 作 ) テレビ朝日

◆みどころ

原作は大人気作家・東野圭吾 感動のロングセラー傑作長編ミステリー『秘密』
 2010年上半期作家別の販売部数ランキングでも1位(日販調べ)と、今もっとも勢いのある作家・東野圭吾氏。彼が手掛けた小説は次々と映像化され、数多くの視聴者の心を掴んできた。今回満を持して連続ドラマ化されることになった『秘密』は、そんな東野氏がブレイクするキッカケとなった出世作。1998年に発表されるや、第120回直木三十五賞、第20回吉川栄治文学新人賞にノミネート、第52回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞した傑作ミステリーだ。
 物語はごく平凡な3人家族である杉田家を突然襲った“悲劇”から幕を開ける。妻と娘を乗せたバスが崖から転落。妻は死亡し、娘は奇跡的に助かるが、そのとき誰もが想像すらしなかった事態が起こっていた。助かった娘の体には妻の魂が宿っていたのだ! その日から、一家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まる――。
 連続ドラマ化するにあたって、この珠玉の名作により深く、より丁寧にアプローチ。原作本来のミステリーの縦軸はもちろん、全編に散りばめられた家族愛と夫婦愛の軌跡を余すところなく映像化する。
夫婦のあり方、親子の絆、“人を愛すること”の本質を問う家族の愛の物語
 妻の魂だけが娘の体に入り込んだとき、夫の妻への愛、娘への愛はどう変化していくのか。“体が単純に魂=心のいれもの”と捉えるならば、妻への愛には何の支障もなく、それまで通り夫婦として生活を続けられるはず…。しかし、娘の体には彼女自身が持っていた可能性が蕾のままで眠っている。誰を愛し、どんな人生を送るか――選択肢は無限にある。また、「人生が終わった」と一度は感じた妻が、愛する娘の可能性を消費してしまえるのか。「伴侶を失った」と一度は絶望した夫が、愛する妻の苦悩を理解できるのか。愛について考えることは、そのまま生き方について考えることに通じるのではないか。愛を選ぶことが、人生を選ぶことではないか…?
 そんな物語のさまざまな場面で、登場人物たちが直面する問題を深く丁寧に描写し、“人を愛すること”の本質を問い掛けていく『秘密』。夫婦のあり方とは、親子の絆とは、そして愛情はどうすれば深まっていくのか…? 親子3人の関係を繊細に描いて話題を呼んだ『マイガール』から1年、同じ金曜ナイト枠で“感動の愛の物語”が再び紡ぎ出される!
志田未来×佐々木蔵之介――25歳差の演技派2人が生む化学反応に期待
 主人公・藻奈美を演じるのは役設定と同年代、17歳の志田未来。その高い演技力で若手女優を代表する存在となっている彼女が“母親の魂が宿った女子高生”という複雑な役どころに挑戦する。16歳の藻奈美を演じること=娘の体に宿った38歳の母の精神を演じること。やがて直面する“夫婦(男と女)の問題”や、その末の苦渋の決断など、大人の女性ならではのさまざまな感情表現が求められる。彼女にとって、女優としての幅をさらに広げる役柄となるだろう。
 そして、そんな娘(=妻)の存在に大きく揺れ動く平介を演じるのは佐々木蔵之介。事故を機に夫として、父として、男としての苦悩に終始苛まれる平介。確固たる演技力で幅広い役柄をこなしてきた佐々木が、そんな細やかで複雑な心の機微を丁寧に演じていく。
 映画『誰も守ってくれない』で共演済みの2人だが、全編にわたって絡むのは今回が初めて。25歳差の2人が本格的にタッグを組んで夫婦を演じることで、作品にどんな深みが与えられるのか――。演技派2人が起こす化学反応にも注目だ。

◆ストーリー

 2007年夏。電機メーカーに勤務する杉田平介(佐々木蔵之介)は、いつもとさほど変わらない一日を過ごしていた。家の中では長野の実家に行くことになった妻・直子(石田ひかり)と娘・藻奈美(志田未来)が慌しく準備をしていた。平介はそんな2人を送り出した。さらりと、ごく普通に。そして、そんなありふれた日常の幸せを実感することもなく――。
 しかし数時間後、そんなありふれた日常が一瞬にして消える事件が起こる。妻と娘がいない家でひとり晩酌をしていた平介に、耳を疑うようなニュースがテレビ画面から飛び込んできた。それは、直子と藻奈美を乗せたバスが崖から転落したことを知らせる緊急ニュースだった。
 平介が長野の救急病院へ駆けつけると、直子と藻奈美は意識不明の状態で集中治療室に入れられていた。直子は外傷が酷く、奇跡的に命を取り留めている状態。そして、直子が身を挺して守ろうとした藻奈美は外傷がほとんどないものの、脳に影響が出ており、意識が戻らない可能性も高いという。突然の出来事に気が動転する平介。やがて直子は一時的に意識が戻ったものの、平介の目の前で逝ってしまう。さらにその直後、藻奈美が奇跡的に覚醒するが、愛する娘からは表情や言葉が消えていた…。
 まもなく直子の葬儀が執り行われた。妻を突然亡くしたショックに何とか耐えようとしていた平介だが、葬儀の後に抑えきれない涙が溢れ出してくる。平介にとって、直子はかけがえのない存在だったのだ。その矢先、病室で寝ていた藻奈美が言葉を取り戻す。
「あなた。ここ…ここよ」。
 喜びで胸がいっぱいになる平介。しかし次の瞬間、藻奈美が思いも寄らぬ言葉を発した。
「私は藻奈美じゃないの。私は、直子なのよ」。
 平介には信じられなかった。娘・藻奈美の体にはほかでもない妻・直子の魂が宿っていたのだ――!

志田未来コメント

 東野圭吾さんの小説は大好きなんです。学校でも流行っています。中でも「秘密」は私が特別好きな作品。いろいろな人の気持ちがすごく深く描かれていて、感動やビックリする部分もたくさんありますし、何と言っても最後のシーンが好きなんです。そんな「秘密」に出演できて、すごく嬉しいです。
 まだクランクイン前なので、お芝居のことは現場で監督や出演者の方々とお話をして決めていきたいと思いますが、藻奈美の時と直子の時の差をちゃんとつけられたらいいな、と思っています。ちょうど直子の年齢は私の両親に近いので、両親を観察しながら喋り方などを考えていきたいです。といっても、ヘンに「大人っぽく」というようなことを意識せず、基本的には台本を読んで感じたもの、現場に行ってお芝居をしながら思ったことをそのまま表現したいです。
 今回共演する佐々木さんは、まっすぐ目を見られると思わず逸らしてしまいそうになるくらい“強い目”をお持ちの方。その強さに負けないよう私も頑張りたいと思います。

佐々木蔵之介コメント

 平介という役はどう演じたらいいのか、先が見えないようなところがあります。役柄そのもの以外に、客観的な見え方も考えながら演じなければならないだろうし、僕も志田未来ちゃんもおそらく簡単には演じられない役だと思います。そういう意味で遣り甲斐があって楽しそうな役だと思いました。
 このドラマは不慮の事故を機に、夫婦がお互いに一度失った関係を再構築していく話ですが、かたや直子は娘という新しい肉体=“別の世界”で、かたや平介は以前と変わらない状況で構築していこうとする。現実ではなかなか考えられない状況ですが、その中で視聴者に“分かる!”と思って頂ければ勝ち。大前提は“ファンタジー”だけど、それを乗り越えて“真実”が見えてしまう――そんな作品にできたらな、と思います。そのためにも僕と未来ちゃんがお互い役者として協力し合って、関係性をきちんと作ることが重要。
 ドラマの中のバス事故もいきなり起こったわけですから、僕たち2人の関係性もいきなり作り上げたいです。

原作・東野圭吾氏からのメッセージ

 『秘密』は、世間の皆様からようやく作家として認めてもらえたと実感できた小説です。この作品がなければ、おそらく今の私はなかったでしょう。映画化から約10年が経ち、改めて本作を映像化したいといっていただけたことを光栄に思います。
 連続テレビドラマということで、映画とはまた違った工夫が必要だろうと愚考いたしますが、素晴らしい役者さんや優秀なスタッフの皆様たちにより、素敵な作品に仕上がることを祈っております。

中川慎子プロデューサー コメント

 東野作品の中でも、こんなにも愛され、そしてこんなにも男女によっての解釈が異なる、手強い原作。そしてそれを2010年にドラマ化する意味。その答えのひとつは主演の志田未来さんにあります。
 「心は38歳、身体は16歳」という難しい設定を可能にしてくれる唯一無二の女優、「志田未来」が2010年現代に存在していてくれたこと。そして偶然にも彼女自身もともとこの作品を愛読し、喜んでこの役をすぐに引き受けてくれたこと。彼女の初の「妻」という役どころ、今から楽しみでなりません。
 そしてそんな志田さんと異色の夫婦を演じてくださるのが佐々木蔵之介さん。性も含めた夫婦の問題をとりあげていくこの作品でそのクリーンさと同時に様々な煩悩に直面する男性の愛すべき情けなさを表現してくださる方はこちらも最初から佐々木さん以外に考えられませんでした。さらにこの2人の不思議な夫婦生活を脚本の吉田紀子さんが運命の切なさと悲しみを交えながらも明るくたくましく紡いでくださっています。
 この作品は運命に翻弄された者たちの「悲劇」であり「喜劇」であり「究極のラブストーリー」であり「心理ミステリー」でもあります。
 見たことのない不思議な世界観を是非お楽しみください!!

    
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