■すべての高度生殖補助医療を容認すべきというお考えですか。あるいは何らかの線引きをする?
野田 夫婦またはカップルが、2人で話し合い、どこまでなら自分たちの子供と認めることができるのか、当事者が決めればいい。法律で区切ったとしても、技術的に可能なことならアングラで行われるでしょう。今の技術で安全・確実にできる手段なら原則自由にするべきです。
■しかし原則自由にすれば、「クローンベビーも可能」といった極論にたどり着きかねません。
野田 クローンは法律で禁止しています。こうしたルールをつくれば規制はできるでしょう。どのような高度生殖補助医療も原則自由、患者の自己責任にする。その代わり、ルールに違反した場合には厳しい罰則を適用する。それも、計り知れない打撃を被るような罰を決めておくべきです。
食品の偽造表示問題がなぜ多発したのか? かつては罰則が弱く(罰金30万円以下)、罰金を払ってももうかれば「やり得」だったからです。でも法改正で罰則を強化(法人は1億円以下)した結果、偽造表示は減りました。
野田聖子議員へのインタビューは2回の連載です。後編はこちら
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