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■すべての高度生殖補助医療を容認すべきというお考えですか。あるいは何らかの線引きをする?

野田 夫婦またはカップルが、2人で話し合い、どこまでなら自分たちの子供と認めることができるのか、当事者が決めればいい。法律で区切ったとしても、技術的に可能なことならアングラで行われるでしょう。今の技術で安全・確実にできる手段なら原則自由にするべきです。

■しかし原則自由にすれば、「クローンベビーも可能」といった極論にたどり着きかねません。

野田 クローンは法律で禁止しています。こうしたルールをつくれば規制はできるでしょう。どのような高度生殖補助医療も原則自由、患者の自己責任にする。その代わり、ルールに違反した場合には厳しい罰則を適用する。それも、計り知れない打撃を被るような罰を決めておくべきです。

食品の偽造表示問題がなぜ多発したのか? かつては罰則が弱く(罰金30万円以下)、罰金を払ってももうかれば「やり得」だったからです。でも法改正で罰則を強化(法人は1億円以下)した結果、偽造表示は減りました。

野田聖子議員へのインタビューは2回の連載です。後編はこちら

このインタビュー記事はコメント・TBを受け付けておりません。公開時に、誤って受け付ける設定になっておりました。お詫びして修正します。

長田 美穂

1967年奈良県生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。全国紙記者を経て99年2月よりフリーに。

著書に、時代を代表する商品を素材に消費社会論を展開した「ヒット力」(日経BP社)とその新装改訂文庫版「売れる理由」(小学館文庫)、現代の少女の心の病をテーマにした「問題少女」(PHP研究所)、昭和のアイドル史を写真と共に綴った「アグネス・ラムのいた時代」(共著、中央公論新社)がある。月刊誌、週刊誌に寄稿多数。

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