- 2008-02-26 (Tue) 02:29
- 絵を描く過程
オープンソースかつ無償で使える文字通りフリーソフトウェアの「GIMP」を使って、女の子を塗ってみます。
前回のSAIでは(一応)アニメ塗りでしたが、今回は私が普段Photoshop+SAIでやっている塗り方になるべく近い感じになるようにしてみました。
塗りでジャンル分けすると、一番近そうな系統は「ギャルゲー塗り」かなぁ…。
使っているGIMPのバージョンは2.4.4です。
まずはキャンバスサイズを決めます。今回は壁紙としても使えるようにしたかったので、仕上がり予定サイズの1024x768の倍。
他の設定はそのまま。ちなみに、よく使うショートカットをPhotoshop寄りにしたり、テーマをWindows風にした程度で、他の設定はインストール時のままです。
「鉛筆」ツールでさくさくと下書きしていきます。
二人の絡みって面倒くさいんだよなーとか思いつつ。
下書きレイヤーの不透明度を10%程度まで下げ、上にペン入れ用の新規レイヤーを作ります。
「インク」ツールを選択し、上のような設定でさくさくペン入れしていきます。
このツールがちょっと癖があるようで、髪の毛などの細く描きたいところがどうしてもぶっとくなってしまったり、突然線がガビついたりして結構困りました。
設定いじっても、どう反映されてるのかよく分からんし…。
ペン入れ途中。
細かいところは300%くらいまで拡大して描きます。
ペン入れ終わり。
左の子のメガネだけは別レイヤーにしてます。色分けのとき邪魔なので。
ペン入れレイヤーの直下に新規レイヤーを作り、これに影を描き込んでいきます。
個人的な好みですが、彩度の低い紫で塗ることが多いです。
まずはボケ足の大きなブラシでふんわりと大きな影を置き、
「消しゴム」ツールで削る→ブラシで描き込む→「消しゴム」ツールで削る
を繰り返して仕上げていきます。
最終的に不透明部分を選択範囲として読み込んで影を付けていくため、この時点で消しゴムではなく白で消してしまうと、あとで泣きを見たりします。
「にじみ」ツールや「Blur」ツールも併用して、筆跡のうるさい部分をぼかしたり伸ばしたり。
影レイヤーを一旦非表示にして、その下に肌・白・黒などに色分けしたレイヤーを作っていきます。
まずは肌から。新規レイヤーを作成し、肌色を塗りたい部分だけざっと「バケツ」ツールで塗りつぶします。
塗り残しが見分けやすいように、暫定的に濃い目の色にしています。
上の絵を見て分かるとおり、「バケツ」ツールだけだとどうしても線回りにプチプチと白い部分が残ってしまうので、これをきちんと埋めていきます。
「パス」ツールを選択し、塗りつぶしたい部分をポチポチとクリックして囲んでいきます。
ひん曲げたりする必要はなく、ただ線沿いにクリックしていくだけ。
ここの所だけスクリーンショット失敗しちゃって図がないです、すみません…。
囲み終わったら、「パス」のツールオプションから「Selection from Path」ボタンを押すか、「パス」パレットから赤い四角の「パスを選択領域へ」ボタンを押して、パスを選択範囲に変換し塗りつぶします。
塗りつぶし終わったパスはもう必要ないので、「パス」パレットから削除します。
面積の小さい部分なら「鉛筆」ツールで埋めちゃってもいいと思います。
塗り分け終わりました。
右の子のリボンと左の子のセーターなど、色違いだけどくっついていないパーツは面倒なので一つのレイヤーにまとめちゃってます。
塗り分けが終わったら、レイヤーパレットの「ロック」にチェックを入れて、透明部分を保護します。
レイヤー構成はこんな感じ。上から
1.線画(メガネのみ)
2.線画
3.影
4.肌部分塗り分け
5.白部分塗り分け
6.紺部分塗り分け
7.その他の部分塗り分け
8.白背景
塗り分けたレイヤーに色を付けていきます。
まず肌レイヤーを選択し、透明部分が保護されているか確認してから、全体を白で塗りつぶします。
影レイヤーを選択し、メニューの「レイヤー」→「マスク」→「選択範囲に加える」で、不透明部分を選択範囲として読み込みます。
再び肌レイヤーを選択し、読み込んだ選択範囲を、今度は黒で塗りつぶします。
塗り終わったら選択を解除します。
いきなり合金でできた人みたいになって怖いな、などと怯えながら、今度は肌色の元になるグラデーションを作っていきます。
メニューの「ダイアログ」→「グラデーション」パレットを選択し、「新規グラデーション」ボタンを押して、うすい黄色から濃い目の肌色につながるグラデーションを作成します。
メニューの「色」→「マップ」→「グラデーションマップ」を選択し、肌レイヤー全体にグラデーションをマップします。
すると…
なんと一瞬にして肌の塗りが完成!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギャー!!!!!!!!!ずでぎイィィィ!!!!!!!!!抱いでえぇぇぇ!!!!!!!!!
他の色分けレイヤーも同じように塗っていきます。
グラデーションが面倒なら、メニューの「色」から「色相-彩度」「着色」など試してみてもいいと思います。
肌の赤みや瞳を描き込んでいきます。
肌レイヤーを選択し、メニューの「レイヤー」→「マスク」→「選択範囲に加える」で選択範囲を読み込みます。
肌レイヤーの上に新規レイヤーを作り、メニューの「レイヤー」→「マスク」か、レイヤーパレットの右クリックメニューから「レイヤーマスクの追加」を選択します。
出てきたダイアログの「レイヤーマスクの初期化方法」では「選択領域」をチェックし、「追加」ボタンを押してマスクを追加します。これで肌レイヤーからはみ出しません。
あとは気の向くままに描き込んでいきます。
少し修正したり、メガネのつるやセーラー服のラインなど細かい装飾を書き加えて、塗りは終了。
次は線画レイヤーを選択して、パーツに合わせ少し色を付けていきます。
まずは線画レイヤーを選択し、レイヤーパレットの「ロック」にチェックを入れて、透明部分を保護します。
一番下になっている色分けレイヤーを選択し、下記の手順を踏みます。
■メニューの「レイヤー」→「マスク」→「選択範囲に加える」で、不透明部分を選択範囲として読み込みます。
■線画レイヤーを選択し、先ほど選択した色分けレイヤーの一番暗い色よりもう一段暗めの色を選んで塗りつぶします。
■違う色が混ざっているようなレイヤーは、ブラシで色ごとに分けて塗り直します。
これを色分けレイヤーごとに、下から順番に繰り返します。
最後にまぶただけ黒で塗り直して、目の印象をはっきりさせます。
これで人物は仕上がったので、あとは好きなように背景で遊んだりします。
メニューの「フィルタ」で相当面白い効果が作れるので、やたら荘厳な宇宙空間とか作ってみるのもいいと思います。
お勧めは「フラクタル」→「フラクタルエクスプローラ」。
今回は散々遊びすぎて頭痛がし出したので、結局シンプルなものに落ち着きました。
文字ツールでサイトアドレスを入れて、半分に縮小してjpgで保存しておしまい。
今回はいろいろと反省点が多かったです。
インクツールが使いこなせず線が荒れてしまったり、ブラシのヌケの甘さを最後まで調整できずに、細部がぼやけたり塗りあとが汚く残ってしまったり。
グラデーションが多機能なので、うまく使えばカバーできそうな気もします。
塗り分けレイヤーの作り方もちょっと効率が悪いので、また時間を作ってもう少し試行錯誤してみたいと思います。
あとはやっぱり不安定なのが相当しんどかったです…。ボタンを押すと落ちる、文字レイヤーを選択すると落ちる、フィルタを呼び出すと落ちる、突然反応がなくなる…と、今回だけで20回以上は立ち上げ直してたと思います。保存はこまめにね。
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Comments:4
- takamaru 2010-04-15 (Thu) 20:51
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すいません、質問があります。
レイヤーパレットの「ロック」にチェックを入れて、透明部分を保護します。
どのレイヤーをロックするのでしょうか?
影レイヤーを選択し、メニューの「レイヤー」→「マスク」→「選択範囲に加える」で、不透明部分を選択範囲として読み込みます。
選択範囲に加えるが使えません・・・(文字が灰色になっていて適応されない) - takamaru 2010-04-16 (Fri) 19:45
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すみません;
自己解決しました;; - owata 2010-04-20 (Tue) 22:14
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>影レイヤーを選択し、メニューの「レイヤー」→「マスク」>→「選択範囲に加える」で、不透明部分を選択範囲として読み込みます。
ここまではできたのですが
>再び肌レイヤーを選択し、読み込んだ選択範囲を、今>度は黒で塗りつぶします。
>塗り終わったら選択を解除します。
ここからができません
肌レイヤーを選択した後の手順を詳しく教えてください
バージョンは2.6です - 888 2010-04-22 (Thu) 04:43
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コメントありがとうございます!
>takamaruさん
自己解決済みということで、お返事遅くてすみません…。
不透明部分の読み込みは、もしかしたらowataさんと同じところでひっかかってしまわれたのでしょうか。
>owataさん
Gimp Portableで試してみたのですが、2.4と2.6では、メニューの内容がかなり違っているみたいです。
肌レイヤーを選択したあとに、メニューの「レイヤー」→「透明部分」→「不透明部分を選択範囲に」で、たぶん同じ挙動になるんじゃないかと思います。
この記事もそろそろ古くなったということですかねー…。