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早期地域医療:岡大医学部1年・渡邉さんが実習--新見の哲西診療所 /岡山

 岡山大学医学部「地域枠コース」1年生の渡邉光さん(18)=岡山市=が新見市の哲西診療所で早期地域医療を実習した。今年5月に同大学院医歯薬学総合研究科教授に就任した同診療所の佐藤勝医師は「地域医療の楽しさ、やりがい、魅力を伝えたい」と指導に当たっている。

 同医学部は昨年度から医師不足、医師偏在を解消するために地域枠コースを導入、今年度は岡山、広島、兵庫県の8人が入学した。在学中に奨学金が貸与され、医師免許取得後9年間、県が指定する病院や診療所に勤務すると返還免除となる。

 野球をしていた渡邉さんはけがをした際、リハビリなどに通った整形外科病院の医師の影響を受け、医師を目指し、地域枠コースを受験、合格した。

 渡邉さんは、診療所内や同市哲西町内を見て回り、往診にも同行し、地域包括ケアを目の当たりにした。佐藤医師は待合室の患者らに渡邉さんを紹介。渡邉さんが「まだ何もできませんが、よろしくお願いします」とあいさつすると、患者らは「頑張って」と温かい拍手を送った。渡邉さんは「思ったより哲西町は広かった」と語り、診療所について「設備がしっかりとしている」と感心していた。

 地域コースの他の学生も診療所で実習する。学生は6年間大学で学び、2年間の初期臨床研修を経て一人前の医師として巣立つ。佐藤医師は、教授として、県の寄付講座である地域医療人材育成学講座を受け持ち、地域医療を担う人材を育成する。【桂孝志】

毎日新聞 2010年9月15日 地方版

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