【社会】予防接種会場で犬かみ殺され賠償請求 飼い主が春日井市に2010年9月14日 23時28分 愛知県春日井市が実施した狂犬病の予防注射の会場で、愛犬のヨークシャーテリアが雑種の中型犬にかみ殺されたのは、市職員らが適切な措置を怠ったためとして、飼い主の男性が市などを相手取り、約140万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こしていたことが分かった。 訴状によると、男性の妻が今年4月、同市内であった市実施の予防注射に愛犬を連れて行った。注射代を支払い、証明票を受け取るために抱えていた犬を地面に下ろしたところ、後ろにいた雑種犬が首にかみついて振り回し、死なせた。 男性側は「体格が異なる2匹を近づければケンカが起きる可能性があることは容易に予測できた。市も適切な注意義務を怠った」と主張、市と雑種犬の飼い主に、慰謝料100万円や犬の購入代金などの支払いを求めた。 市側は「犬同士のケンカは飼い主が注意すること」と反論。雑種犬の飼い主も「相手の犬の方から近づいてきた。こちらはリードを付けていたが、相手は付けていなかった」と主張、請求棄却を求めている。市によると、会場には獣医師や市職員、シルバー職員ら6人が詰めており、当時、犬はこの2匹しかいなかった。 (中日新聞) PR情報
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