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小沢総理におののく谷垣自民党の情けない「ホンネ」/週刊現代

現代ビジネス 9月13日(月)7時5分配信

 ホンネと建て前、表と裏。政界はいつだって虚実入り乱れている。まして、総理交代かという事態になればなおさらだ。

「数ヵ月前に責任を取って幹事長を辞めた方が、ほとぼりも冷めないうちに出馬するとはどういうことか」

 小沢一郎民主党前幹事長の代表選出場について、自民党の谷垣禎一総裁は厳しく批判するとともに、小沢氏が勝った場合は、「政治とカネの問題一本で攻める。国会答弁で立ち往生させる」と強気で語り、"小沢総理"歓迎の姿勢を打ち出した。だが、ホンネは全く逆。小沢氏の勝利に戦々兢々なのだ。自民党の大臣経験者が語る。

「数に執着する小沢は、力ワザを使ってくるに違いない。外務省の役人から聞いたんだが、小沢は普天間基地移設問題を白紙に戻し、もう一度アメリカと交渉し直すウルトラCを考えているらしい。それによって社民党を連立に呼び戻そうというのが狙い」

 要はねじれ国会解消のために、小沢氏が社民党の連立復帰を画策しているというのだ。実際、社民党幹部も、「非議員の小沢氏側近が8月以降、何度も沖縄入りしているのを確認している。我々に連立復帰を呼びかけるための地ならしかもしれない」と見ている。

 小沢氏の公明党に秋波を送っているのも気になるところ。何しろ公明党議員からはこんな話が聞こえてくる。

「参院選直後から小沢氏と創価学会幹部が接触しているようだ。来春の統一地方選後に公明党が連立入りすることで合意したという情報も流れた」

 公明党が連立に加われば、小沢政権は長期化するかもしれない。

「政権が安定すれば、今度は絶対にウチに手を突っ込んでくる。野党暮らしに耐えられない連中だらけだから、党が壊滅状態になる恐れもある。それなのに、谷垣総裁も大島(理森)幹事長も、どこをどう守っていいのかわからずに様子見するだけ。本当に情けない」(前出・大臣経験者)

「政治とカネ」を魔除けの呪文のように唱えているだけの谷垣自民党。いっそのこと、全党挙げて菅首相続投支援運動でもやってはどうか。

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最終更新:9月13日(月)7時5分

現代ビジネス

 

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