金総書記訪中:ジョンウン氏同行、国情院が報告

 韓国の国家情報院は13日、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の訪中に、後継者とされる三男ジョンウン氏が同行した可能性が高く、中国指導部からジョンウン氏への権力継承を認めてもらう上で相当の成果があったとする報告を、国会情報委員会に対し行った。国情院はまた、ジョンウン氏の最近の写真を入手したことを明らかにした。

 情報委出席者によると、元世勲(ウォン・セフン)国情院長は、同委の非公開会議で、「金総書記の訪中目的地が故・金日成(キム・イルソン)主席の史跡地だった点からみて、ジョンウン氏が同行したとみられるのではないか」と語った。元院長はまた、「金総書記の訪中では、中国によるコメ支援問題での成果は少なく、後継問題を認めてもらう側面では相当の成果があったと評価している」と述べたもようだ。

 金総書記が先月27日、吉林省長春市で胡錦濤国家主席が開いた夕食会で、胡主席ら中国指導部にジョンウン氏を紹介したという本紙報道について、元院長は「オープンに考えている」と述べ、可能性を否定しなかった。また、労働党代表者会の開催が金総書記の健康問題を理由に遅れているとの観測については、「そういうことではない」と答えた。

崔慶韻(チェ・ギョンウン)記者

チョ・ベッコン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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