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【プロ野球】岩隈 改めてメジャー前向き宣言 「気持ちは以前と変わってない」2010年9月14日 紙面から 楽天のエース・岩隈久志投手(29)が13日、今オフにポスティングシステム(入札制度)を行使してのメジャー移籍を視野に入れていると明かした。仙台空港で取材に応じ「気持ちは以前と変わっていない。シーズンが終わってから話します」と発言。ポスティングの可能性について「選択肢としてなくはない」と語った前日に続き、前向きな姿勢を示した。 3年契約を結んでいる岩隈と楽天との契約は来季まで。今年の6月11日に国内フリーエージェント(FA)権を取得したが、海外FA権を取得できるのは、順調にいって来季中。今オフにメジャー移籍するには、楽天にポスティングを認めてもらうしかない。そんな中、岩隈サイドは水面下で動き始めている。 大リーグ関係者によると岩隈はすでに、代理人の団野村氏と接触。野村氏が仕掛け人となり米国で情報収集を続けているもようだ。メジャーのスカウトも、シーズン後半になって岩隈を視察することが増えている。インディアンス、ナショナルズ、メッツ、パイレーツなどの関係者が登板日の球場で目撃されている。 仮に岩隈が1年待ってFAでメジャーに移籍した場合は球団へは一銭も入らないが、ポスティングなら最高入札金が旧所属球団に入る。岩隈自身は近鉄から移籍する際に楽天に尽力してもらったことから、恩返しの意味を込めてポスティングを求める意向という。 球団創設初年度の05年からエースを務める大黒柱であるだけに、流出なら大幅な戦力ダウンとなる。それでもブラウン監督はこの日、「メジャーで通用するかを考えるのは選手として当然のこと。彼はかけがえのない存在だが、もし移籍するのであれば、トレードなどで補強していくしかない」。移籍はやむなしとの見解を示した。 ▽楽天・米田球団代表「(ポスティング制度は)球団の権利で移籍の話は何も出ていない。岩隈は来季も貴重な戦力と考えている」
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