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【プロ野球】

頼りはグライくらい G投くら〜い

2010年9月14日 紙面から

1軍復帰が秒読みに入ったグライシンガー。窮状の投手陣を救えるか=川崎市で(井上学撮影)

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 結局この男に頼るしかないのか…。右ひじ痛再発のため2軍で調整していた巨人のセス・グライシンガー投手(35)が13日、竜虎追撃の切り札に指名された。

 この日、川崎市のジャイアンツ球場で走り込み、「準備はできている」。斎藤投手コーチも「どこで投げるかは大体決まっている」と話し、18日からの甲子園での阪神3連戦で先発する見通しとなった。

 中日との2・5差を縮めるには勝ち続けるしかない。最後のカードとして白羽の矢を立てられたのがグライシンガーだ。先月25日に登録を抹消された直後は「キャッチボール再開まで2週間」と慎重だったが、今月上旬に再始動。前日12日に2軍の試合で75球を投げ5イニング4安打2失点。急ピッチで態勢を整えてきた。

 チームトップ12勝の東野が「背中の張り」を訴えて登録抹消。正念場を迎える中で、修羅場を託せる男は限られている。「東野もいなくなった現状では頑張ってもらわないといけない」と斎藤コーチ。苦しい台所事情を考えると、グライシンガーに頼らざるを得ない。

 「また痛いと言うんじゃないの」(香田投手コーチ)と不安視する声も残っている。グライシンガー自身も「(3月末に)右ひじを手術したので、今季は常に球数制限があると思っている」と制限解除には慎重な姿勢を崩していない。まだ全幅の信頼は置けない。それでもグライシンガーしかいない。爆弾を抱える右腕に逆転4連覇を託す。 (井上学)

 

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