東京中日スポーツ 55周年企画
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【プロ野球】逆転Vへ阪神・能見フル回転 18日G倒、中4日で23日竜倒や2010年9月14日 紙面から 中日を追う阪神が逆転優勝へ秘策だ。14日から横浜3連戦に臨むが、当初3戦目に先発予定だった能見を温存し、18日からの巨人戦に回すプランが13日、急浮上した。能見は18日の巨人戦に先発し、そして中4日で23日の中日戦とフル稼働する。 横浜戦はもちろん落とせない。ただ、視線はどうしてもその先の巨人、中日と続く6連戦に向けられる。今シーズン最大のヤマ場とも言え、ペナントの行方を左右しかねないだけに最善の手を打つ。それがローテの組み替えだった。 9日の中日戦で右足甲の剥離(はくり)骨折から4カ月ぶりに復帰した能見と久保の順番を入れ替える。久保を横浜戦の3戦目に起用し、能見を巨人戦の初戦へと回す。 この日、甲子園球場で行われた投手指名練習では久保がブルペンで投球練習を行い、能見は実際のマウンドで投球練習を行った。能見は甲子園での巨人戦に備え、マウンドをチェックし万全を期したものと思われる。 「だいぶ、張りはあったけど、とれてきました。死ぬかと思ったけど」。故障明けで状態が心配されたが、冗談を言う際の笑顔を見ればそれも問題はない。 巨人戦は昨年から5連勝中。中4日で臨む中日戦も昨年から2連勝中と相性がいい。首脳陣はもともと2軍でリハビリ中も、9月の勝負どころに備えて復帰を急がせなかった。その勝負どころが訪れようとしている。虎の命運は、能見に託された。 (島田明)
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