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坂田7回KOだ!金平会長が“勝利宣言”

 スパーリングで鋭い左ストレートを放つ坂田健史(左)=東京・新宿の協栄ジム(撮影・西岡 正)
 スパーリングで鋭い左ストレートを放つ坂田健史(左)=東京・新宿の協栄ジム(撮影・西岡 正)

 「WBAフライ級タイトルマッチ」(25日、東京ビッグサイト)

 挑戦者・坂田が13日、東京・新大久保の協栄ジムでスパーリングを公開し、同ジムの金平桂一郎会長(44)が「7回KO」を予告した。金平会長は元世界王者・坂田のキャリアとスタミナを理由に挙げ、王者・亀田大毅との実力差を強調。7回KOに絶対の自信を見せた。4ラウンドのスパーリングを公開した坂田もベルト奪回を宣言し、因縁対決へ順調な仕上がりをアピールした。

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 金平会長は、すべてを見通したような口ぶりで“勝利宣言”をした。「坂田はじっくり入る。3回ぐらいにエンジンがかかって、5回あたりに最初の攻撃のピークがくる。そのまま7回にストップかKOできるでしょう」。いつになく冷静な口調が、自信のほどを物語っていた。

 中盤KOのひとつの根拠が、坂田のボクシングスタイルにある。スロースターターで、中盤から一気にペースを上げていくタイプ。無尽蔵なスタミナを誇り、中盤以降は驚異的な強さを発揮する。43戦のキャリアも中盤以降、強い味方となって坂田を後押しする。

 金平会長は、かつて協栄ジムに所属していた大毅をデビュー戦からプロモートしてきた。「以前より進化しているのは確か」と前置きした上で、「大毅選手は、これまで勝った試合は全部自分のペースだった。坂田みたいな選手とはやっていない。総合的に見ても坂田が上」と言い切った。

 坂田はタイトル戦に向けて300ラウンドを超えるスパーリングを積み重ねてきた。試合がなかったこの7カ月、世界的な王者の技術を研究してきた。中でも長谷川穂積(真正)をKOで破ったWBC世界バンタム級王者モンティエル(メキシコ)の技術に傾倒している。

 「モンティエルのフェイントはすごい。ああいうボクシングをしたい。大毅選手は体力があり、基本がしっかりとした選手。すべてが警戒するパンチ。僕は挑戦者なので全力でぶつかっていく。中盤KO?そういう形になれば最高ですね」と笑顔で締めくくった。

(2010年9月13日)
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