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白鵬50連勝王手「いい相撲を取るだけ」

 はたき込みで時天空(右)を退け、さっそうと土俵を下りる白鵬=東京・両国国技館(撮影・園田高夫)
 はたき込みで時天空(右)を退け、さっそうと土俵を下りる白鵬=東京・両国国技館(撮影・園田高夫)

 「大相撲秋場所2日目」(13日、両国国技館)

 横綱白鵬が時天空をはたき込みで退け、危なげなく連勝発進を決めた。初場所14日目から続く連勝を昭和以降3位の「49」に伸ばした。大関把瑠都は小結稀勢の里に押し出しで敗れ、初黒星。かど番の魁皇は連勝した。

  ◇  ◇

 白鵬が50連勝の大台に王手をかけた。先場所は土俵際で投げの打ち合いとなりヒヤリとさせられた時天空を、当たってすぐのはたき込みで“瞬殺”。あっけない相撲で49連勝を飾った。

 「(はたき込みは)とっさ。体が動いている証拠かも」。涼しい顔で振り返ると連勝については「この地位はすべてがプレッシャー。一番一番頑張るだけですね」と余裕たっぷりに話した。

 3日目の若の里戦に勝てば、伝説の大横綱に名を連ねる。江戸時代からの長い相撲史で、50連勝以上したのは谷風(63連勝)と梅ケ谷(58連勝)太刀山(56連勝)双葉山(69連勝)千代の富士(53連勝)だけ。この5人の名前は東京・江東区にある富岡八幡宮の「超五十連勝力士碑」に刻まれており、3日目に勝てば、白鵬の名前も刻まれる予定となっている。

 このことを耳にしても「あんまり言わないで」とさらり。「何があるか分かりませんから、いい相撲を取るだけです」。平成の大横綱は気負うことなく、大偉業達成に向かう。

(2010年9月13日)
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