谷氏、今は柔道より代表選

　菅直人首相（６３）と小沢一郎前幹事長（６８）が、仁義なき戦いを繰り広げた民主党代表選は１４日、ついに投開票が行われる。報道各社の調査では劣勢が伝えられる小沢氏だが、陣営は１３日、記者会見を行い「マスコミの世論調査と実態は違う」と強気の“勝利宣言”。一方、菅首相は約３時間かけて議員会館の各事務所をめぐり、勝利の鍵を握る支持未定議員の取り込みに躍起。小沢氏支持と見られていた議員の支持を獲得するなど、ギリギリの攻防を繰り広げた。

　小沢氏支持を打ち出している柔道五輪金メダリストの谷亮子参院議員（３５）はこの日午前、小沢氏とともに日本内航海運組合総連合会に出向き、最後のお願いをした。

　夜は都内のフランス大使公邸で行われた柔道世界選手権フランス代表を招いたレセプションに出席。「小沢先生は国民の生活が第一という姿勢を、明確に打ち出している。それが今の日本に最も必要なこと」とキッパリ。「イメージだけで（投票先を）決めないでほしい。（２人の候補の）政策を真剣に見ていただいたら、結果は出ると思います」と、小沢氏勝利を信じて疑わなかった。

　レセプションでは、アテネ五輪の決勝で対戦したライバルのジョシネと再会。「４８キロ級はチャンピオンが代わって（浅見）、若い選手が出てきてるので、いいことだと思う」と、柔道への意欲もかき立てられた様子。だが、まずは党代表選挙とばかり、退席後は、駆け足で小沢氏の選対事務局に、最後の陣中見舞いに向かった。

（2010年9月14日06時01分  スポーツ報知）

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