中国政府 国民は冷静に行動を
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中国政府 国民は冷静に行動を

9月14日 19時26分 twitterでつぶやく

中国政府は、尖閣諸島の日本の領海内で中国漁船の船長が逮捕された事件について、船長の速やかな釈放を繰り返し求めるとともに、中国の国民に冷静に行動するよう呼びかけました。

14日の定例会見で、中国外務省の姜瑜報道官は、公務執行妨害の疑いで逮捕された中国人船長について「日本側は直ちに司法手続きをやめ、船長を速やかに帰国させるべきだ」と述べ、船長の釈放を繰り返し求めました。また、姜瑜報道官は、中国政府が、15日から予定されていた全国人民代表大会の李建国副委員長の日本訪問を延期すると一方的に通告したことについて「総合的にあらゆる要素を考慮して、代表団の訪日を延期することにした。現在の状況は日本側が引き起こしたもので、すべての責任は日本側が負うべきだ」と述べ、日本側の対応を強く非難しました。一方、姜瑜報道官は、12日の夜、天津の日本人学校の建物にパチンコ玉のような鉄の塊が撃ち込まれ、塀に「中国の国民は侵犯を許さない」と中国語で書かれた落書きが見つかったことについて、「過激な行動には賛成しないし、中国の人々は理性的な方法で要望を表現すると信じている」と述べ、中国の国民に冷静な行動を呼びかけました。中国政府としては、今後、こうした抗議の動きが過激になり、政府がコントロールできない状況に陥ることに懸念を示した形です。