太陽が恋しいはず…チリ作業員全員をエーゲ海に招待

　チリ北部コピアポ郊外の鉱山落盤事故で、ギリシャの鉱山会社はこのほど、地下約７００メートルに閉じ込められた作業員３３人全員を対象に、救出後の１週間のギリシャ招待旅行を申し出た。会社側は「エーゲ海の太陽と海を満喫してほしい」と呼び掛けている。１３日付のチリ地元紙セグンダが報じた。

　過酷な生活を強いられている作業員や家族に対しては、スペインの有名サッカー選手らが所属チームのユニホームに直筆の激励メッセージを書き込み、贈呈するなどしているが、海外旅行の招待は初めて。

　招待旅行の提案は在アテネ・チリ大使館に寄せられたとされる。往復の航空券なども含まれているという。

　一方、地元メディアによると、救出作業に当たっている当局は先週末から、３３人が救出後に速やかに元通りの生活に適応できるよう準備を開始。坑道内に昼間と同じ光量の空間を設けて昼夜の生活リズムを保つほか、地上とビデオで結んだ「話し方講習」も行い、救出後に予想されるメディアの取材などへの順応力を養うという。 （共同）

[ 2010年09月14日 10:26 ]