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不安な「ノーサイド」 壇上の2人、視線合わさず

 当選あいさつで「ノーサイド」と呼び掛けた菅直人首相。壇上に呼ばれた小沢一郎前幹事長と握手したが、視線を合わすことはない。2人が手を取り合って団結を呼び掛けることもなく、数メートル離れたまま会場に向かってお辞儀を繰り返した。

 4年前には小沢氏が圧勝した因縁の対決の再現。代表選の会場となった東京都内のホテルでは、午後3時半すぎ、大差での菅氏再選がアナウンスされると会場は一瞬どよめいた後、大きな拍手がわいた。首相の座を逃した小沢氏は目をつぶったまま拍手。

 菅氏は口を真一文字に結んで立ち上がり、一礼。壇上で「選挙が終わったらノーサイド」「挙党態勢を」と訴えた。

 2人の距離は壇上を降りても開いたまま。菅氏は支持議員らに囲まれたが、首相の座を狙った小沢氏は「儀式」が終わると無言のまま早々にホテルを後にした。

 過去の代表選では、結果が決まると、候補者同士が手を携えて健闘をたたえ、会場の議員らとともに「頑張ろう」と声を合わせるケースが多かったが、この日は「恒例の光景」は披露されないままだった。

 厳しい顔つきだった菅氏は勝利報告会で、やっと表情を和らげた。「本当にありがとうございまーす」。満面の笑みで「今日はお礼を言うだけで、その先のことはあまり言うなとくぎを刺されているんです」と会場の笑いも誘った。

 代表選で初めて敗れた小沢氏は、議員会館で開かれた支持議員らの会合に移動。「私も皆さんと一緒にまた一兵卒として民主党政権を成功させるために頑張っていきたい」と語った。

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