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謹慎から出直しの雅山 初の元大関十両1勝!

<秋場所2日目>豪栄道(手前)を押し倒しで破った雅山
<秋場所2日目>豪栄道(手前)を押し倒しで破った雅山
Photo By スポニチ

 大相撲秋場所2日目は13日、両国国技館で行われ、野球賭博に関与して名古屋場所を謹慎したため十両に陥落した元大関・雅山が、豪栄道を押し倒して初日を出した。元大関が十両に陥落して勝ったのは初めて。一時は引退も考えたが、汚名返上を誓って上がった土俵で出直しの1勝となった。幕内は4場所連続全勝優勝を目指す横綱・白鵬が時天空をはたき込んで2連勝。昭和以降で3人目となる50連勝に王手をかけた。

 忘れられない1勝となった。豪栄道を下して花道を引き揚げてきた雅山は、笑顔で付け人とグータッチ。この日は親交のあるダウンタウンの浜田雅功にちなんで名づけた長男・雅功くんの1歳の誕生日で「余計に負けられなかった」と安どの表情を見せた。11年ぶりに上がった十両の土俵。初日は同じ謹慎組の豊ノ島に敗れたが、2日目で初白星を挙げた。

 謹慎のストレスから名古屋場所前に185キロあった体重が、場所中には175キロに減った。「謹慎力士は十両降格になる」と耳にし、引退も頭をよぎったという。だが「ちっぽけなプライドで辞めても仕方ない。また体をつくって頑張ろうと思った」。元大関としては屈辱だが、再び土俵に上がる道を選んだ。再出発の場所で「新十両や新入幕の時の気持ちに戻りつつある」と言い切る33歳の表情は、実にすがすがしかった。

 ▼朝日山親方(元大関・大受。77年夏場所で元大関として初めて十両の土俵に上がるも3連敗で引退)自分も抵抗はあったけど、師匠がやれと言うから出た。自分は弱くて落ちたけど、雅山は不祥事で落ちた。力はあるし、気持ちの入った相撲を取っている。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年09月14日 ]

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