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女性2人殺害:共通する手口 遺体を放置、隠ぺい工作 /静岡

 今年2月に妻を殺害したとして逮捕・起訴された男が、その5年前にも交際していた女性を殺害していたとして逮捕された。両事件では、清水町久米田のリフォーム業、桑田一也容疑者(44)によるずさんな遺体処理と隠ぺい工作という共通点が浮かぶ。捜査幹部は「場当たり的に殺害した後、偽装工作を図る悪質な手口」とみている。【山田毅、田口雅士】

 ◇物置やドラム缶

 起訴状などによると、桑田容疑者は今年2月23日に首を絞めて殺害した妻紘子さん(当時25歳)の遺体を、前妻ら家族が暮らす御殿場市の住宅の敷地内にある物置にブルーシートに包んで遺棄したとされる。この住宅は3月8日に競売に出され、4月25日に空き家になった。遺体は5月5日にリフォーム業者によって発見された。

 05年10~11月に首を絞めて殺害したとされる日比野かおりさん(当時22歳)の事件。捜査幹部によると、桑田容疑者は殺害後に、ドラム缶を準備して遺体を入れ、知人が管理する沼津市内にある空き地に翌年遺棄したとされる。

 日比野さんの遺体は、桑田容疑者の供述で見つかったが、いずれ発見されてもおかしくない場所への遺体の処理だ。捜査幹部は「発覚を恐れるなら、通常遺体を埋めるのだが」と首をひねる。

 ◇実家訪問やメール

 紘子さんについては、桑田容疑者は殺害したとされる日の午後、紘子さんの実家を訪れ「けんかしていなくなった。子供を預かってほしい」と依頼したとされる。さらに3月3日に清水町役場で「妻の行方が分からない」と説明し、離婚届を提出していた。紘子さんの母親から警察に捜索願が出されたのは3月26日。殺害したとされる日から1カ月以上がたっていた。

 日比野さんについては、殺害したとされる日より後の05年末に「九州に行く」と日比野さんの携帯電話から母親の携帯電話にメールが届いていた。連絡は06年4月ごろまで続いていた。母親が捜索願を出すのはそれから4カ月後の8月になってからだった。

毎日新聞 2010年8月16日 地方版

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