現代自の電気自動車が三菱よりも優れている!?

 韓国政府と現代自動車が9日に韓国初の高速(ガソリン車と同レベルの速度を出すことができる)電気自動車「ブルーオン」を発表する際、「世界で2番目の量産型電気自動車で、三菱のアイミーブよりも性能的に優れている」と説明しました。

 ところが日本のマスコミは現代自の発表を徹底して無視し、インターネット上では、「現代自の電気自動車は日本の相手にならない」などの挑戦的な反応が相次いでいます。

 日本のマスコミがブルーオンの発表を無視していることについて、現代自の関係者は「日本がそれだけ韓国を警戒しているからだ」と解釈しています。

 ヤフー・ジャパンや2ちゃんねるなど日本のサイトには、「現代自の発表は信じられない」という内容の書き込みが多数寄せられています。2ちゃんねるでは「すでに一般に販売されている日本の電気自動車と、いまだ生産工場もない韓国製の電気自動車の比較などできない」といった書き込みも見られました。

 これに対して現代自のホン・ジョンヒ電気自動車開発室長は、「来年1月から牙山工場でブルーオンの本格生産を開始する。ブルーオンは性能や生産性などの面で、現在存在するどの電気自動車とも競争が可能だ」とコメントしました。ブルーオンは今年30台、来年250台、2012年には2000台を公共機関向けに販売し、2013年からは一般にも販売される予定です。

 一方のアイミーブは昨年7月からすでに生産が始まり、今年4月から一般にも販売されています。ちなみに今年は1万台の販売が見込まれています。今年末から日本と米国で販売が始まる日産のリーフは、すでに2万台の予約が入っており、日本国内で来月から本格的な生産が始まります。ゼネラルモーターズ(GM)も、電気自動車のボルトを11月から販売予定です。走行距離60キロまでは電気だけで走行し、それ以上になると小型エンジンで発電しながら走行します。しかし知識経済部の関係者は、「ボルトにはエンジンが装着されるため電気自動車ではなく、リーフはまだ販売が始まっていない。そのためブルーオンが世界で2番目だ」と強調しました。

 A&Dコンサルティングのユン・ジェソク会長は、「韓国は電気自動車の分野ではまだ課題が多く残っているため、世界で何番目などという発表に大きな意味はない」と指摘しました。

現代自動車のブルーオン(左)と三菱のアイミーブ

崔元碩(チェ・ウォンソク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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