(cache) 元神奈川県2職員に実刑 公金詐取罪「信頼裏切る」 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 元神奈川県2職員に実刑 公金詐取罪「信頼裏切る」

     神奈川県の不正経理をめぐる詐欺事件で、横浜地裁は25日、公金4千万円余をだまし取ったとして詐欺罪に問われた県税務課の元主幹吉田伸一被告(59)に懲役3年6月(求刑同5年)、元副主幹木村仁被告(50)に懲役2年(求刑同4年)の実刑判決を言い渡した。

     判決理由で、秋山敬裁判長は「県民の行政への信頼を裏切る悪質な行為」と指摘。「県が財政難の中、2人は予算執行を抑制する立場にありながら部下も不正に加担させ、経理担当を離れた後も公金を個人的に使い続けており、利欲的な態度は際立っている」と述べた。

     判決によると、2人は架空の事務用品代を17回にわたって県に請求し、2004年4月からの1年間に、取引先2業者の口座に約4140万円を振り込ませて「預け金」として詐取。このうち少なくとも約2100万円を業者から図書券で受け取って換金し、パチンコ代や飲食費などに私的流用した。

     弁護側は「県では預け金づくりが常態化し、逆らえなかった」と執行猶予を求めていた。2人は不正発覚後、いずれも懲戒免職になっている。

      【共同通信】