亀田家と完全決着をつける。坂田はこの日のスパーで強烈な左フック、左アッパー、右ストレートを披露し、好調をアピール。挑戦者は「亀田家と因縁は感じない。(大毅の)練習は見たことがない」といつものポーカーフェースを貫く。だが、対照的にハイテンションなのが、金平会長だ。
かつて、大毅が元世界2階級制覇王者の長男・興毅(23)=亀田=と協栄ジムに籍を置いていたこともあり、“直見”していた体験をもとに、分析済み。「坂田は自然に試合のペースが取れる。後半にKOもある」と攻略に自信をみせた。
金平会長はセコンドライセンスも保持しているが、最近は観客席から応援する形を取っている。世界戦は4人までセコンドに付くことができ、大竹重幸トレーナー(52)以外の3人はまだ未定。「必要であれば(自分が)やる」と明言した。おりしも、協栄ジムと亀田ジムは現在、興毅と大毅へのファイトマネー未払い問題をめぐって係争中。リングの上でも、一歩も引かない。(江坂勇始)