３回、森野は三塁打（三塁手・村田）

　＜中日５−２横浜＞スキは見せない。落合竜が得意の地元で横浜に３連勝。上位３球団が勝利を収める中、２位の阪神との１・５ゲーム差をがっちりキープし、追い上げを許さなかった。

　「ナゴヤドームではいい戦いができている。残り試合は少ないけど、優勝しか見えてないんで」

　第１戦に続いてお立ち台に上がった森野が、力強くＶ奪回を宣言。初回無死二、三塁の第１打席で右越え先制２０号３ランを放つと、もう止まらない。３回の第２打席は中堅フェンス直撃の今季初の三塁打。第３打席でも右前打し、７回１死二塁の第４打席で二塁打が出ればサイクル安打のチャンスとなった。

　「そりゃ、頭にありましたよ。三塁打が出た時点であるかなと。まして二塁打は一番多く打っているんで。でも、そんなに世の中甘くなかった」

　両リーグ最多の４３本をマークしている“二塁打王”だけに期待は高まったが、真田の２球目をたたいた打球は一、二塁間へ。貴重な追加点となる右前適時打だったが、大記録は逃した。

　打っては選手会長の４安打４打点の活躍で、投げては先発・中田賢から高橋、浅尾、岩瀬の必勝リレー。ナゴヤドームでは今季２度目の９連勝だ。ホームでの通算勝利数も５１となり（１６敗１分け）、最近５０年間でセ・リーグ最多。あす１２日からは苦手の敵地で広島、ヤクルトとの６試合となるが、勢いそのままに突っ走る。

試合結果

[ 2010年9月13日付 ]