ブランド輸入なんてしていない　５億円詐欺で逮捕

　ブランド品輸入事業への出資名目で多額の現金を集めたとして、京都、島根両府県警の合同捜査本部は１３日、出資法違反（預かり金の禁止）の疑いで、いずれも職業不詳の愛知県一宮市の池田智也容疑者（３７）と、大阪府茨木市の浜崎慎太郎容疑者（２５）を逮捕した。

　捜査本部は、京都府や島根県のほか全国の約２００人から約５億円を集めたとみて調べる。出資者から「配当がない」「連絡が取れなくなった」との相談が消費者センターなどに寄せられており、詐欺容疑での立件も視野に入れ、全容解明を進める。

　捜査関係者によると、２人はアパレル関係会社「コンフィデンス」の代表と社員を名乗って勧誘。２００７年ごろから「海外からブランド品を輸入している。事業に出資すれば、元本に上乗せして謝礼金を払う」「消費者金融で借りれば利息も支払う」などと出資者を募っていたが、事業実体はなかった。

[ 2010年09月13日 10:36 ]