調査データ&レポート
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2010年8月以降 | : 株式会社マクロミル |
2007年7月~2010年7月まで | : ヤフーバリューインサイト株式会社(Yahoo!リサーチ) |
2007年6月以前 | : 株式会社インフォプラント、または、株式会社インタースコープ |
トピックス
- 働く妻の5割、夫のボーナス額について、「正確な金額まで知っている」
- 夫のボーナス、「支給予想額」と「これだけあれば、ゆとりのある生活ができる額」の差は約40万円
- 家計の管理パターンは多様化しているものの、共働き・夫片働き夫婦ともに「妻管理」が主流
- 夫と妻、自分のためのボーナスの使い道:妻の1位「洋服」27%、夫の1位「貯蓄」20%
- 働く妻の8割が「不況の今、共働きで家計を助けるのは当然だと思う」と使命感あふれる回答
詳細
結婚後は夫婦や家族という単位で捉えられることが当たり前のようでしたが、いまや結婚しても互いの「個人」としての面を尊重し合うスタイルの夫婦も増えているとか。このたび一都三県在住の会社員の夫400人と、会社員の夫を持つ妻400人を対象に、『夏のボーナス』の使用予定や互いの収入に対する認識、さらに家計管理など、共働きが増加しているイマドキ夫婦の実態や考え方について掘り下げてみました。
【1】夫と妻のボーナス額の認知 夫・妻別
『夏のボーナス』の支給時期が近づいてきました。さて、夫は、妻は、お互いのボーナスの額について、どの程度知っているのでしょうか。
まず≪夫のボーナス額≫について、働いている【妻[有職]】では「正確な金額まで知っている」が5割、「おおよその金額まで」を含めると実に8割以上が夫のボーナス額を把握しているようです。これに対し、働いていない【妻[無職]】では「正確な金額まで」が35%と【妻[有職]】よりも15ポイントほど低く、40%強が「おおよその金額まで」と答えています。そして夫は、『自分のボーナス額について妻がどのくらい知っていると思うか』という質問に対し、【妻[無職]】とほぼ同等の回答をしています。労働社会に接している影響か【妻[有職]】は【妻[無職]】以上に、また、夫が思っている以上に夫のボーナス額への関心が高く、認知もしていることがわかります。
逆に、働いている【妻[有職]】を持つ夫は、どのくらい≪妻のボーナス額≫を把握しているのでしょうか。【妻[有職]】による推測では「正確な金額まで」が37%と4割近くが、『夫は正確な金額まで知っている』と思っているようですが、【妻[有職]の夫】の回答は「正確な金額まで」が30%と妻の推測を10ポイント弱下回り、「おおよその金額まで」が半数強を占めました。『夫は知っているようで意外と知らない?!』という結果でした。
【2】夏のボーナス支給予想額 & ゆとりのある生活ができると思う額 [平均] 夫・妻別
次に、「今年の夏のボーナスの支給予想額」と、「このくらいもらえればゆとりのある生活ができると思う額」について、自由回答形式で答えてもらいました。
≪夫のボーナス≫の「支給予想額」については、【夫本人】【妻[有職]】【妻[無職]】ともに平均61~65万円と60万円強に集中し、妻と夫の間で3~4万円の差は見られるものの、認識に大差はないようです。≪夫のボーナス≫について、「これくらいもらえればゆとりのある生活ができると思う額」は、【夫本人】の平均102万円に対し、【妻[有職]】は99万円、【妻[無職]】は107万円と、【妻[有職]】と【妻[無職]】の間では8万円の差となりました。いずれにしても、「ゆとりのある生活ができると思う額」と「支給予想額」との差は40万円くらいと大きな開きがあり、現実はなかなか厳しい様子がうかがえます。
また、≪妻のボーナス≫の「支給予想額」は、【妻[有職]本人】の平均29万円に対し、【妻[有職]の夫】は33万円と、4万円の差が見られますが、こちらも大差には至りません。「ゆとりのある生活ができると思う額」は、【妻[有職]本人】【妻[有職]の夫】ともに53~54万円と認識にズレがなく、息の合った夫婦ぶりが表れています。「ゆとりのある生活ができると思う額」と「支給予想額」との差は≪夫のボーナス≫ほどではないものの、理想と現実の間には20万円ほどの差があるようです。
【3】家計の管理方法 共働き夫婦・夫片働き夫婦別
≪月々の収入≫≪ボーナス≫それぞれについて、【共働き夫婦】【夫片働き夫婦】の家計管理パターンを確認しました。≪月々の収入≫≪ボーナス≫間では特に大きな違いは見られませんでしたが、【共働き夫婦】と【夫片働き夫婦】では、家計の管理パターンが異なっているようです。【夫片働き夫婦】では「妻が収入を管理、夫が必要な生活費やお小遣いは妻が支給」が約6割と主流で、残りの4割弱が「夫が収入を管理、妻が必要な生活費やお小遣いは夫が支給」となりました。【共働き夫婦】では「妻が収入を管理・・・」が主流であることに変わらないものの5割強に留まり、残りは「夫が収入を管理・・・」が約2割、また「家計費のための口座やサイフに互いがお金を入れる」や「分担を定めた出費項目ごとに各自支払い」がそれぞれ10%強と、共働きほどさまざまな家計管理パターンに分散され多様化しています。
【4】今年の夏のボーナスの使い道 夫・妻別
今年の夏のボーナスの使い道について、夫婦それぞれに、≪家族のためのもの≫≪自分個人のためのもの≫の両方を聞き、夫婦のギャップなどを確認してみました。
まず≪家族のためのもの≫については、1位「貯蓄」が45~47%、2位「国内旅行」が32~33%、以降、「生活費の補填」「子どもの教育費」「住宅ローンの支払い」「外食」が夫婦ともに20%を超える項目として並び、≪家族のためのもの≫に対する夫婦間のしっかり揃った認識を確認できる結果となりました。
一方、自分の≪個人のためのもの≫になると、夫婦間の差は顕著で、妻は「洋服」27%、「靴やバッグなど」15%が上位に並び、夫よりも5ポイント以上高く、夫は「パソコン、プリンター、ハードディスクなどのPC周辺機器」「株式や投資信託、FXなどの金融商品」が妻よりも5ポイント以上高いという結果になりました。妻、夫ともに高かったのは「貯蓄」で、特に夫では最も高い項目が「貯蓄」という結果でした。≪家族のためのもの≫のみならず、≪個人のためのもの≫でさえ、約20%が「貯蓄」と回答しており、現在の環境の厳しさや人々の不安といったものを感じました。
【5】収入、お金、働き方、家計管理などに関する意識・価値観 夫・妻別
お金の使い方、夫や妻のキャリア、家計管理に関する考え方などについて、『夫と妻』、そして『有職妻、無職妻』間の違いを見てみました。
「お金は額の大きさよりも、どのように使うかが重要」については、妻よりも夫のほうがスコアが低く、また、夫のなかでも特に【妻[有職]の夫】のスコアが58%と低く、共働き夫婦の夫のお金の『額』に対する拘りが垣間見えるようでした。夫や妻のキャリアについては、「夫や妻が社会で成功を収めたり、出世すると誇りに思う」では、妻のほうが夫よりも10ポイントほど高い結果でした。また、共働きVS夫片働きに関する「不況の今、妻も共働きで家計を助けるのは当然」では、【妻[有職]の夫】でさえ58%、【妻[無職]の夫】や【妻[無職]】に至っては42%、53%というスコアのなか、【妻[有職]】は81%と抜きん出て高く、各家庭のさまざまな要因があるとはいえ、それにしても【妻[有職]】の家計を助けなくてはという強い使命感といったものを感じさせられる結果でした。反面、【妻[無職]の夫】や【妻[無職]】は「働かずに済むものなら、できる限り働きたくない」が高く、ともに約60%と半数以上が回答し、【妻[有職]の夫】【妻[有職]】とは10ポイント以上差があるなど、『労働』そのものに対する考え方の違いが見られる興味深い結果でした。
家計管理については、「稼ぎに関わらず、家計はお金の管理が得意な人が行えばいいと思う」は妻より夫のほうが低く、「家庭の財産や収入の使い道は、稼いでいる人が決定すべきだと思う」は夫のほうが高く、さらに「稼いでいるにも関わらず、妻からお小遣いをもらっている世の夫には同情を感じる」は夫が妻よりも10ポイントほど高い結果からは、夫の『稼いでいる夫のほうが家計を握るべき』という思いや、主に妻が家計を管理している現状への不満が見え隠れし、面白い傾向が見られました。
調査項目
- 今年のボーナス支給額の増減予想(自分と配偶者)
- 夫婦互いのボーナス額の認知度
- 夫婦互いの「ボーナス支給予想額」と「ゆとりがある生活ができると思う額」
- 夏のボーナスの使い道(家族のためと自分個人のため)
- 家計の管理方法(月々の収入とボーナス)
- お金、夫や妻のキャリア、家計管理などに関する考え方
調査概要
調査方法 | インターネットウェブ定量調査 |
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調査対象 | 一都三県(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)在住の20歳~59歳既婚男女各400サンプル 計800サンプル |
割付 | 男性:一般企業に正社員として勤務している既婚男性。妻が有職200サンプル、妻が無職200サンプル 女性:一般企業に正社員として勤務している夫を持つ妻。有職200サンプル、無職200サンプル ※本調査では、自営業、学生、その他は有職、無職いずれにも属さないと見做し、対象外 上記それぞれについて、年代10歳刻み50サンプル均等割付 |
調査期間 | 2010年4月16日(金)~4月18日(日) |
有効回答人数 | 800人 |
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