トルコ 憲法改正案成立へ
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トルコ 憲法改正案成立へ

9月13日 8時56分 twitterでつぶやく

トルコで、軍の権限の縮小などを盛り込んだ憲法改正案の賛否を問う国民投票が行われ、開票の結果、賛成が多数を占めて、憲法改正案が成立する見通しとなりました。

トルコの憲法改正案は、エルドアン政権が、軍の権限の縮小に向け、▽軍人を一般の司法手続きで裁くことや、▽軍事クーデター自体を罪に問えることなどを盛り込んだもので、12日、この賛否を問う国民投票が行われました。開票の結果、賛成が58%余りと多数を占めて、憲法改正案が成立する見通しとなりました。憲法改正案をめぐっては、エルドアン政権が、軍の政治介入を阻むことで、EU=ヨーロッパ連合加盟の条件である民主化につながるとして支持を呼びかけてきました。一方、野党側は、イスラム色が強い現政権が、トルコの国是である政教分離を守ってきた軍を押さえ込むことによって、いっそうイスラム色を強めるねらいがあるとして反発を強めていました。今回、憲法改正案が成立する見通しとなったことで、エルドアン政権は、悲願のEU加盟に一歩近づいたことになります。しかし、国民投票では、イスラム教の価値観を重視する現政権への警戒感も浮き彫りとなった形で、今後の政権運営が注目されます。