ぐるぐる思考からの脱出に!『考えない練習』
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少し前の記事で、読んでいます~と言っていた本
「考えない練習」著:小池龍之介
- 考えない練習
- ¥1,365 楽天
- 今日はこの本を紹介したいと思います。
考えすぎて不安が大きくなってしまって、どんどんとネガティブループにはまってしまう…
というあすぺさんは多いのではないでしょうか。
私もそのうちの1人です。
特に二次障害として、ウツや強迫性障害の状態にあると常に考えたくないことをぐるぐると考えて止められなくなってしまう…
そんなぐるぐる思考をやめたい!
でも、やめられない!
なぜなんでしょうか。
それは、仕方がないことなのでしょうか。
実は、この本には、ぐるぐる思考が発生する原因とそれをやめるためのヒントがたくさん書かれています。
例えば、他人から非難された場合。
<以下抜粋>
…などと非難されようものなら、激しい怒りの炎が燃え上がり、激しく落ち込んでしまうことでしょう。
さらに、言った相手に対して怒りをめぐらせようものなら、その怒りによってさらに身体に不快物質が生じます。
そのとき苦しむのは、自分であって、相手ではないのです。たいてい、「なんてひどい奴だ」と脳内で相手を非難しているあいだは、それによってバーチャルに相手に「仕返しをしているつもり」になっているのですけれども……。
<以上抜粋>
そうなですよね~
確かに、頭の中で、相手に対して「ひどい!ひどい!ひどい!」「あんな奴、●●で××でっ!
」って、猛烈に攻撃しまくってます。
でも、これによって、当の相手は痛くも痒くもなく、こういうことを考えて七転八倒して苦しんでいるのは、自分自身なんですよね…
つまり、自分でわざわざ苦しみを頭の中で作り上げて、勝手に七転八倒して怒り狂っているわけです。
しかも、そのために、他のことには集中もできない、周囲の人には当り散らす。そうやって、どんどんと周りの人が去っていく…。
そんな悪循環に陥ったことがある人も多いのではないでしょうか。
ちなみに、私は経験があります。
では、なぜわざわざ苦しいことを止められないのでしょうか。
この本では、このように書かれています。
<以下 抜粋>
そもそも一般的に人が否定的な感情を抱いた時の行動には、大きく二つあります。
ひとつは、文句や愚痴を言うなど、怒りを「発散」させるという行為。
(中略)
発散する場合、文句や愚痴を言っているあいだは、さらに怒りが心の中に刻み込まれ、怒りのエネルギーが燃やされます。これは大きな刺激が得られますから、その刺激は心は「気持ち良いッ」と勘違いしてしまうのです。
<以上 抜粋>
つまり、自分自身は意識の上では「こんなに苦しんでいる!」と思っているわけですが、実は心の奥底ではその苦しみを実は「気持ち良いッ」と感じているから、やめられないんですね。
確かに、私自身も思い当たる節があります
怒り狂ってぐるぐる思考をしている時期って、
「ああ、私ってなんて不幸なんだろう。こんなに不幸なのは私だけにちがいない!ああ、どうしてこんなに不幸なのかしらぁぁぁ」
と、悲劇のヒロインの気分に陶酔しています。
つまり、悲劇のヒロインである自分に酔って、心の底では現状に満足している状態と言えるのです。(私もそんな時期がありました…)
そして、この「気持ち良いッ」という刺激に溺れてしまうと、刺激を得たくて何度も同じ事を繰り返してしまうのです。
何よりも、この「悲劇のヒロインの苦悩」に溺れやすい理由のひとつに
自分は何も努力する必要がなく、もっともお手軽な方法
であることがあげられます。
改善の努力も、脱出の努力も、地道に長く我慢が必要です。
その間は、ぜんぜん「気持ち良いッ」ことはありません。
けれど、「悲劇のヒロインの苦悩」は、ただ、他人に全ての責任をなすりつけて、頭の中で相手を罵倒する妄想をするだけでよいのです。
この「悲劇のヒロインの苦悩」という麻薬に溺れてしまうと、周囲の助けも拒否してしたり、ちょっとだけがんばってみるけれど、すぐに「ほらやっぱりダメでしょ」とやめてしまうようになってしまいます。
なぜなら、「ほら、やっぱり、私って不幸でしょ?せっかくがんばっても、こうやって失敗するなんて、ああ!なんて不幸なんでしょう!」と「気持ち良いッ」を手に入れたいという欲求に負けてしまうからです。
つまり、助け出されてしまったり、今の状況から脱出してしまうと、「悲劇のヒロインの苦悩」という「気持ち良いッ」状態でなくなってしまうので、無意識に「失敗すること」を望んでしまっているのです。
少なくとも、私自身は、怒りに狂って休職の前後はそういう精神状態でした。
こんな状態では、最悪の状態から抜け出せるはずがありません。
まず、自分が「悲劇のヒロインの苦悩」という麻薬に犯されているという自覚がなければ、何をしても途中で投げ出して「気持ち良いッ」へと逃げ込んでしまうのですから。
もしも、今、自分自身が出口のない暗闇で怒り狂っているなら、自分自身が「悲劇のヒロインの苦悩」という麻薬におかされていないか確認してみましょう。
自分が「悲劇のヒロインの苦悩」という麻薬中毒であると、自覚できたら、本当の脱出のチャンスです。
とにかく、脱出のキーポイントは、怒りによるぐるぐる思考をやめることです。
怒りのぐるぐる思考をやめるためのたくさんのヒントが、具体的な例とともに書かれているのが、今回紹介したこの本、「考えない練習」なのです。
私自身は、周囲の支援者のおかげで最悪の状態からは抜け出すことができました。
けれど、以前とおなじ「ぐるぐる思考」を抱えたままでは、また同じ事を繰り返すでしょう。
けれど、どうやったら「ぐるぐる思考」から抜け出せるのか…
いろいろと試行錯誤しました。
「ポジティブ思考」程度のもので制御できるものではありませんし
ムリをしてがんばって、ポジティブ思考をしても、なんだかムリがあって疲れてしまいます。
過去の「自己否定感」を払拭しても、どんどんと新しい「自己否定感」が沸いて出てきて、もぐらたたき状態です。すこしでも気を緩めると、ぐるぐる思考に飲まれてしまいます…
自分自身にムリなく、自分自身の行動を変えることはできないのか…
実は、私を含め、多くのあすぺさんにとって、行動を変えるために最も大切なことが「納得する」ということ。「納得できない」事に対しては、行動に起こせない人が多いはずです。
巷のハウツー本は、「表面(行動)を変えることで効果を出す」ことが主眼になっています。ですから、これらのハウツー本には「納得」できる理由が書かれていないことが多いのです。つまり、納得しないと「行動」を変えられないあすぺさんにとっては、ハウツー本は無力なのです。
私が「考えない練習」が良いと感じたのは、
「納得する」ことで行動を変えて行けるように書かれていたからです。
実際に、この本を読み終えてから、私自身はぐるぐる思考が明らかに減りました。
他人の目を気にして疑心暗鬼になって不安に駆られてしまうことも減りました。
気付いてみると、「こんなに簡単なことだったんだぁ。」という感じです。
私にとっては、とてもよい本でした。
もしかしたら、みなさんの力になれる一冊かもしれません。
よかったら、本屋さんでのぞいてみてくださいね。
- 考えない練習/小池 龍之介
- ¥1,365 Amazon.co.jp
ついでに。この著者のWebサイトも。
小池龍之介さん自身が書いておられるかわいい4コマ漫画で日々の心のコントロールの仕方がかかれています。興味のある方はこちらもどうぞ。
Webサイト:家出空間
この本が、少しでもあすぺさんのぐるぐる思考を止めるきっかけになれば、嬉しいです。
STOP!
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この麻薬撲滅は
自分でしかできないよ
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