中国漁船 意図的に衝突か
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中国漁船 意図的に衝突か

9月8日 12時15分 twitterでつぶやく

沖縄県の尖閣諸島の日本の領海内で中国の漁船と海上保安部の巡視船が接触し、漁船に乗っていた中国人の船長が逮捕された事件で、海上保安庁は、接触当時、海が荒れていなかったにもかかわらず、船が突然、かじを大きく切っていることから、意図的に衝突したものとみて調べを進めています。

この事件は、7日、沖縄県の尖閣諸島にある久場島の北北西の日本の領海内で網を広げていた中国のトロール漁船が、逃走を続けたあと、立ち入り検査を妨害するため、故意に巡視船「みずき」に衝突したとして、船長で中国人の*セン其雄容疑者(41)が公務執行妨害の疑いで逮捕されたものです。*セン船長を乗せた巡視船「みずき」は、8日午前7時すぎ、沖縄県の石垣港に到着し、船長は近くの石垣海上保安部で本格的な取り調べを受けています。海上保安庁の調べによりますと、接触当時、付近の天候はよく、海も荒れていなかったにもかかわらず、船は突然、かじを大きく左に切ったということです。このため海上保安庁は、船長が意図的に衝突したものとみて詳しく調べています。仙谷官房長官は記者会見で、「わが国の法令に基づいて厳正に対処していく。中国側には抗議および遺憾の意を申し入れた。日中関係に影響が出るとは考えていないが、日本の国内もヒートアップせず、冷静に対処していくことが必要だ。これから、外交的な話し合いをきちんとやっていかなければならない」と述べました。(*「セン」=「擔」のつくりの部分の文字)