中国漁船は3時間近く逃走
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中国漁船は3時間近く逃走

9月8日 19時42分 twitterでつぶやく

沖縄県の尖閣諸島の日本の領海内で中国の漁船が海上保安部の巡視船に衝突し、中国人の船長が逮捕された事件で、巡視船は漁船に放水したり、進路をふさいだりして、繰り返し止まるように命令しましたが、漁船は3時間近くにわたって逃走していたことがわかりました。海上保安庁は、漁船が衝突した経緯をさらに詳しく調べています。

この事件で、船長が逮捕された漁船は、巡視船「よなくに」の停船命令を無視して逃走し、午前10時15分ごろに「よなくに」の左斜め後ろから接触したあと、追い越すように右の方向に逃げました。この40分後、漁船は、並んで走っていた巡視船「みずき」がいる左に急に大きくかじを切って衝突したということです。その後も、海上保安庁は3隻の巡視船を出して、漁船に放水したり、進路をふさいだりしたほか、電光掲示板に中国語で止まるように表示したり、スピーカーで呼びかけたりして、繰り返し止まるように命じましたが、漁船はさらに逃走を続けました。このため、漁船を見つけてから3時間近くがたった午後1時前に巡視船「みずき」が漁船に横付けして、海上保安官が乗り込んで船を止めたということです。海上保安庁は、公務執行妨害の疑いで逮捕した船長から詳しく事情を聞くとともに、午後5時すぎに石垣島に着いた残りの14人の乗組員からも参考人として話を聞くなどして、漁船が衝突した経緯をさらに詳しく調べることにしています。