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主権めぐり「神経戦」 丸2日半…海保、中国監視船と対峙 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:中国
沖縄本島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内で海洋調査をしていた海上保安庁の測量船2隻が、中国の海洋調査・監視船から調査の中止要求を受けた問題で、海保船は13日夜、当初から予定されていた補給のため作業を一時中断、那覇港へ向かった。補給後に現場へ戻り作業を再開する。海保船は丸2日半にわたり中国船の追尾を受けたが、粛々と作業を進めつつ対(たい)峙(じ)。正当な主権をめぐる「神経戦」が続いた。
「中国の管轄水域だ。国際条約と中国の法令に従い、調査を中止しなさい」
中国国家海洋局の監視船「海監51」から、海保の測量船「昭洋」「拓洋」に無線で要求があったのは11日朝。現場は沖縄本島から西北西へ約280キロのEEZ内で、海保は「正当な調査活動だ」と返答した。要求に応じる理由はなかった。
要求後も海監51は現場にとどまった。海保も作業を続行。どちらが引くか、神経戦が始まっていた。
海保船は、南北約450キロの海底に約80個の地震計を敷設、音波で地質調査を行っていた。退去要求の時点で、位置は調査エリアの北端付近。ちょうど、南下しながらの機器回収に着手するタイミングだった。