河村市長派団体、追い上げ懸命　名古屋の議会リコール署名

　名古屋市議会解散の直接請求（リコール）の署名集めは、１１日で約１カ月の運動期間の前半が終了した。準備不足が響き、集まった署名は約５万５千人分（６日現在）と必要数の１５％程度。河村たかし市長の支援団体「ネットワーク河村市長」は署名会場を増設するなど態勢を強化し、後半の追い上げを目指す。

　支援団体のＴシャツを着た平かなみさん（２３）は８日夕、同市中村区で一軒一軒を回り、１時間で約２０人分の署名を集めた。断られたのは数人。「反応は本当に良い。人手があればもっと集まるのに」と平さんは歯がゆそうに話す。

　「署名場所を増やし、市民に周知することが成功の鍵だ」。署名数の伸び悩みを感じていた請求代表者の船橋旭さん（６５）は９日夜、名東区の会合でスタッフに呼び掛けた。同区の６日までの署名数は２千人分で目標の約８％。局面を打開しようと、戸別訪問に加え、１９の小学校区ごとに常設の署名会場をつくり、来場を呼び掛けることにした。