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「2千万円が消える…」 扉揺すって悔しがる預金者(2/2ページ)

2010年9月10日12時7分

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写真:日本振興銀行の支店に駆けつけた人たち=10日午前、東京都大田区、福岡亜純撮影日本振興銀行の支店に駆けつけた人たち=10日午前、東京都大田区、福岡亜純撮影

写真:日本振興銀行の店頭に「お知らせ」を張り出す社員=10日午前、東京都豊島区、杉本康弘撮影日本振興銀行の店頭に「お知らせ」を張り出す社員=10日午前、東京都豊島区、杉本康弘撮影

 多くの店舗では、銀行側から張り紙以外に説明がなく、集まった預金者が不満を募らせた。横浜市西区の横浜店前では男性行員が「本日は対応ができない。月曜に問い合わせてほしい」と話した。同市の会社員の女性(50)は「預金額は保証内だけど、おろせるか心配になってきた。休みをとって来たのに、なぜ今日休業なのか」といった。

 水戸店の職員通用口のドアをたたいて行員を呼び出したという水戸市内の50代の女性は「手が赤くなるまで(ドアを)たたいた。きちんと説明してくれれば」と怒った。

 福岡市博多区の福岡店では、福岡県内から訪れた50代の女性が窓ガラスを握り拳でたたいて叫んだ。「開けてください、私は顧客です。どうして無視するんですか」

 約1時間後に店内からようやく男性行員1人が現れ、処分内容や今後の店舗再開について知らせる紙を、預金者数人に配ったり、ペイオフの説明をしたりした。

 預金者たちが「どうして対応しないんですか」「いつまで待たせるんですか」と詰め寄ると、頭を下げ続け、「申し訳ありません、いま対応を協議中です」と繰り返した。

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